毎日通勤電車や人ごみの中にいると、空気がきれいな大自然の中でリラックスしたいと思うようなときはありませんか?たまには森林浴なんかもいいですよね…!
でも、そんな暇がない…、旅行に行くにはお金がかかるしな…。そんな風に思っている方もいるのではないでしょうか?
そこで、今回は森林浴気分を味わえるクラシック音楽を紹介したいと思います!
クラシック音楽には森をテーマとした作品もあります。そんな曲を聴いていると、鳥のさえずりや木の葉のざわめきが実際に聴こえてくるようです!
そして、クラシック音楽には実際の森林浴と同様にリラックスできる効果があるのです!詳しくはこちらの記事で紹介していますので、併せて読んでみて下さい!
それでは、森がテーマのクラシック音楽を紹介していきたいと思います!
目次
ヨハン・シュトラウス2世:ウィーンの森の物語
この曲は「ワルツ王」と呼ばれたヨハン・シュトラウス2世により作曲されたオーケストラのワルツ作品です。シュトラウス2世の作曲したワルツのなかでも高い人気を誇る作品であり、『写しく青きドナウ』、『皇帝円舞曲』とならんで三大ワルツの一つに数えられます。
題名のとおり、ウィーンの森を描写した音楽です。曲の初めで夜明けを告げるホルンの音が響き、小鳥のさえずりが聴こえてきます。
そしてこの曲ではツィターという珍しい楽器が用いられています。ドイツ南部の民族楽器で、30本もの弦がついた弦楽器です。見た目は日本の琴にどこか似ています。
ちなみに、この曲を作ったシュトラウス2世自身は自然に対して極度の恐怖心を抱いていたようです…。どうしてこの曲を書こうと思ったんでしょうかね…(笑)
シューマン:森の憧憬 Op.82
今度はシューマンにより作曲されたピアノ曲です。この曲は9つの小品から構成されています。そして9つの小品にはそれぞれ題名がつけられています。
- 入口
- 待ち伏せる狩人
- 寂しい花
- 気味の悪い場所
- なつかしい風景
- 宿
- 予言の鳥
- 狩の歌
- 別れ
それぞれの曲に題名がついていると、曲のイメージがつかみやすく聴いていて楽しいですよね!実際に曲を聴いてみると、題名と音楽のイメージがピッタリであり、シューマンの表現力にあらためて驚嘆させられます。
ちなみに、このように曲の内容を表す題名がつけられた音楽を、専門用語では標題音楽といいます。それに対して曲をイメージした題名がつけられていないものは絶対音楽です。例えば交響曲第2番、ピアノソナタ第1番など、編成と番号だけで曲を表記しているものです。
この標題音楽と絶対音楽に関しては、ロマン派の時代に大議論を巻き起こしたこともあります。
フランツ・ドップラー:森の小鳥
次に紹介したいのはフルートの名手として活躍していたフランツ・ドップラーが作った『森の小鳥』です!
この曲はフルートのソロに伴奏が加わったものですが、その伴奏がホルン4本という珍しい編成の作品です。ホルンが美し森の景観をゆったりと表現しているかたわら、フルートは小鳥のさえずりかのように高らかに、そして軽やかにメロディーを奏でます。
フルートのソロ曲はなかなか聴く機会がないと思いますが、フルートの持つ美しい音色の魅力が存分に詰まった作品です!いちど聴いてみてはいかがでしょうか?
チャイコフスキー:バレエ音楽『眠れる森の美女』組曲
「眠れる森の美女」と聞くと、ディズニーの映画を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?ディズニーの「眠れる森の美女」は、シャルル・ペローの原作のおとぎ話をアニメ化したものです。
そしてディズニーが取り上げるよりも前に、「眠れる森の美女」に着想を得てバレエ音楽を作り上げた人物がいます。それはチャイコフスキーです。
全曲を縮小しないで上演すると、なんと3時間に及ぶという超大作!さすがにそんなに聴いてられない…!という方がほとんどだと思います。
でも大丈夫!この超大作の中からいいところを抜粋した組曲があります。組曲では全体が20分弱に収まっています。より気軽に楽しめると思います!
ディズニーの「眠れる森の美女」が好き!という方は、この音楽もあわせて聴いてみてください!優雅なオーケストラが作品を彩った、いつもと違った「眠れる森の美女」を楽しむことができますよ!
まとめ
今回は森がテーマのクラシック音楽の作品を4曲紹介しました!
- ヨハン・シュトラウス2世:ウィーンの森の物語
- シューマン:森の憧憬 Op.82
- フランツ・ドップラー:森の小鳥
- チャイコフスキー:バレエ音楽『眠れる森の美女』組曲
どれもクラシック音楽のエレガントな魅力にあふれた作品です!朝の目覚めとともに聴けば、空気の澄んだ大自然の中のような、気持ちのいい朝を迎えることができるかもしれません…!
是非一度聴いてみてください!