アカデミー賞を受賞したとのことで話題になった韓国映画「パラサイト 半地下の家族」
伏線がすごいって聞くし難しそう、ポスターもホラー映画みたいで怖い作品なのかなって見てみたいけど、見る勇気がないって人も多いはず。
どこに注目すれば「パラサイト 半地下の家族」という映画を楽しめるか紹介します!
目次
そもそも韓国映画って面白いの?
パラサイトで初めて韓国映画を観るっていう人も多いはず。
そんな人はまず「韓国ドラマはドロドロしているっていうイメージだけど韓国映画もそうなの?」、「そもそも韓国映画って面白いの?」って思うかもしれないですね。
結論から言うと韓国映画はめちゃくちゃ面白いです!
個人的に韓国映画は登場するおじさん達がいい味を出していると思っています。
かっこいい俳優さんや綺麗な女優さんももちろん魅力的ですが、おじさんが活躍する韓国映画にハズレは無いと言っても過言ではないです。
もちろん「パラサイト 半地下の家族」でもおじさんは大活躍です。
「パラサイト 半地下の家族」とは
「グエムル-漢江の怪物-」や「母なる証明」などで数多くの映画賞を今までに受賞してきた韓国の映画監督ポン・ジュノ監督作品。
「パラサイト 半地下の家族」はなんと第72回カンヌ国際映画祭では韓国映画初のパルムドール賞、
第92回アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞を受賞しているほど評価が高い映画なんです。
「パラサイト 半地下の家族」のあらすじ
全員失業中で、貧しい生活をしているキム一家。長男のギウはある日友人からの頼みで、IT企業の社長であるパク・ドンイが家長で超裕福な生活をしているパク一家の娘ダヘの家庭教師をすることとなる。
そして、ギウに続き妹のギジョンもパク家の長男ダソンの絵の先生としてパク家に足を踏み入れることになる。この正反対の家族の出会いは想像を超える悲喜劇へと物語を加速させていく。
「パラサイト 半地下の家族」のキャスト
キム家
ソン・ガンホ | キム・ギテク役 |
チェ・ウシク | キム・ギウ役 |
パク・ソダム | キム・ギジョン役 |
チャン・ヘジン | チュンスク役 |
パク家
イ・ソンギュン | パク・ドンイク役 |
チョ・ヨジョン | ヨンギョ役 |
チョン・ジソ | パク・ダヘ役 |
チョン・ヒョンジュン | パク・ダソン役 |
ソン・ガンホさんはポン・ジュノ監督の過去の作品だけではなく、
ドラマや映画など数多くの作品に出演されている国民的な俳優の一人で日本でいうと大杉連さんのような役者さんです。
「パラサイト 半地下の家族」の感想
公開当時、ポン・ジュノ監督がネタバレをしないでくださいと発表していただけあって、映画の内容をほとんど知らない状態で観たのですが、完璧な映画を観てしまったと思いました!
序盤から登場人物たちの何気ない会話やふとした行動が物語の中盤、終盤以降で「あの時の言動や行動はここに繋がるのか」とびっくりするような伏線が多数ちりばめられています。
ただ、ちりばめられている伏線のほとんどはキム家とパク家の対比を表すものとして存在していて、最後にある事件が起き、1人の人物のこれまでの行動の意味が深く分かる内容になっています。
それに映画ファンはそれに唸りますが、正直伏線なんて難しいことは考えなくてもジェットコースターのように物語は進むし、ハラハラドキドキのシーンもあるため、ただ見ているだけで楽しめます。
社会風刺が効いているような作品であることに間違いはないですが、ジャンルとしてはブラック・コメディスリラー映画となっているので、笑いどころは何度もあります。
ギウが家庭教師の面接のためにパク家に行った際にダソンが描いた絵を見て「いい絵ですね。チンパンジー」というとヨンギョから「自画像です。」と言われ沈黙が続くシーンがあるのですが、正直笑っちゃいます。
ほぼ家の中で物語は進んでいきます。それなのに物語に引き込まれ、飽きることなく、まるでスパイ映画を観ているかのようにハラハラして、最後には余韻がしばらく抜けない映画でした。
まとめ
- 「パラサイト 半地下の家族」はカンヌ国際映画祭ではパルムドール賞、アカデミー賞では作品賞を含む4つの賞を受賞しているなど評価が高い韓国映画
- 貧困家族と裕福家族が対比的に描かれた作品
- 伏線に注目されがちだが、難しいことは考えなくても楽しめる物語
- ソン・ガンホは韓国の国民的な俳優で、おじさんだが大活躍する。おじさんが活躍する韓国映画にハズレは無い
「パラサイト 半地下の家族」はハラハラドキドキのスリリングな展開と思わず笑ってしまうコメディ要素が組み合わさっていて、深く考察しようとすれば多くの伏線がちりばめられているが、深く考えなくても楽しめる映画でした。
韓国映画を観たことがない人は「パラサイト 半地下の家族」で韓国映画デビューをしてみてはいかがでしょうか。