いつも何気なく食べている”カレー”。
日本でも広く親しまれているカレーには、実は脳に素晴らしい効能をもたらすことを知っていますか??
今回はその知られざるカレーの脳への効能についてお話していきます。
目次
カレーとは??
あなたもお馴染み、カレー!!
カレーは代表的なインド料理の一つであり、食材に多種類の香辛料を用いて味付けする煮込み料理のことです。
インド以外にも、東南アジア系、西洋系などが存在します。
また、各国によって味付けや形状が異なり、それぞれの国のカレーを展開しています。
現在、カレーは世界中で人気のある料理の一つとなっています。
日本のカレーの歴史
日本のカレー文化の始まりは、1868年にイギリスの商船が既製のカレー粉を紹介したのがきっかけとされています。その後、1872年に仮名垣魯文(かながきろぶん)編集のもと、
カレーレシピが掲載された「西洋料理通」の出版後、日本に浸透していきました。
さらに日本では、カレーに小麦粉でとろみをつけ、それを米飯(ライス)に上にかけて食べる「カレーライス」という独自の食べ方が広く普及しました。
今では、子供から大人まで根強く日本人に支持され、親しまれ続けています。
カレーの脳への効能
いよいよここからは、カレーの脳への効能についてお話していきます。
カレーはご存じのとおり、多種類の香辛料を使用して調理されます。
その香辛料の一つに、カレーを黄色く色づけるのに「ターメリック」というものを使用し
ます。
この「ターメリック」は、和名では「ウコン」とも呼ばれ、胆汁の分泌を促し、
肝機能を高め、二日酔い防止やアルコール分解を助ける働きをします。
その働きを行うのが「ターメリック」に含まれる「クルクミン」という成分なのです。
そして、この「クルクミン」が脳へ良い作用を促すのでは?といわれています。
クルクミンの脳への効果は以下の3つと言われています。
- 記憶力を向上させる
- 幸福感を増す
- 脳の炎症を抑える
その理由としては、2018年1月19日に発表されたアメリカの老年精神医学会誌で、
「クルクミンには、認知症の原因となる脳の炎症を抑える効果や、記憶力を向上させたり、幸福感を増したりさせる効果がある」ということを公表したそうです。
この研究の内容は、51~84歳までの患者40人を対象に、一年半にわたり一部にクルクミンのサプリメントを毎日供給し摂取してもらったところ、28%の患者に記憶力、注意力の向上や、穏やかな気分の改善が見られたそうです。
さらに、認知症の原因であるアミロイドの蓄積も少ないことが分かったそうです。
今回の研究は規模が小さかったが、偽薬を使って効果を比較、定期的な血液検査、認知能
力テストの実施、誰がクルクミンを服用しているかわからない状態での研究であったこと
より、高い医療研究水準を満たしている研究といわれています。
このことより、「クルクミン」は認知症の予防効果にもなるのでは?と言われているのです。
しかし、一部では上記の研究結果のような効果を得るためには、毎日大量のカレーを食べないと効果がないともいわれています。しかし、現実的にそれは難しいですよね。
遠藤医師によると、クルクミンの過剰摂取は肝障害を起こす可能性や、肝臓の調子が悪い
人などは頻度や量を考える必要があるそうです。
肝臓に問題のない人は、カレーは週2~3回食べる程度が認知症の予防にちょうどよいといわれています。
ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
今回はカレーの脳への効能についてお話ししました。
- カレーはインドの代表的な煮込み料理で、世界中で人気のある料理である。
- 日本にカレーが伝わったのは1968年のイギリスから、庶民に広まったのは1972年の雑誌がきっかけである。
- ターメリックに含まれるクルクミンという成分が、記憶力を向上させる、幸福感を増す、脳の炎症を抑える効果が期待されている。
- カレーは認知症予防に効果的と言われており、肝臓に問題がなければ週に2~3回食べるぐらいがちょうどよい。
いくら体に良いといわれている食品でも、なんでも食べすぎは体に良くありません。
ほどほどが一番です。(笑)
予防に効果のある食品を取り入れることも大切ですが、
やはり毎日、3食きちんとごはんを食べること、生活の中で適度な運動を行うなど、
日ごろの食事・生活習慣を正すことが、何よりも健康のための第一歩なのかもしれませんね。