いつのまにか蝉の声が聞こえるようになりましたね。
今年の梅雨明けは例年よりも遅いそうですが、明けたらいよいよ夏本番です♪
夏といわれると、もうお盆の時期かぁ…と感じる方も多いのではないでしょうか。
ところで皆さんはお盆はどのように過ごしていますか。
お墓参りに帰省していますか?それとも親戚がお参りに来るのを歓迎する側でしょうか?
きっとそれぞれ素敵なお盆を過ごされていることだと思います。
でも、毎年やってくるお盆にも、ちゃんとマナーがあるって皆さんは知っていましたか?
今回はお盆のマナーについて簡単にまとめてみました!
目次
お盆でお供え物を持っていくときのマナー
お盆で帰省するときは、ご先祖様にお供え物を持っていくことが多いと思います。
ですがお供え物を選ぶときにも、いくつかのルールやマナーがあるのを知っていましたか?
もしかしたら知らないうちにマナーに反することをしていて相手の気分を害していた…
そんなことになったらお互いに嫌な思いをしてしまいますよね?
そこでお供え物にはどのようなものを選ぶべきなのかを調べてきました!
お供え物を選ぶときの3つのポイント!
ご先祖様のお供え物を選ぶときには、以下の3つのポイントを意識してみてください。
- 故人の好物を選ぶ
- 日持ちするものを選ぶ
- 消えものを選ぶ
この3つのポイントを意識して選べばまず問題はありません。
それでは順に説明していきます。
故人の好物を選ぶ
故人が生前に好きだった食べ物を選びましょう。
しかし親戚でもあまり接点がなく、故人の好物がわからない場合などもあるかと思います。
そんなときは訪問するご親戚の方に、事前に故人の好物を聞いておくがよいと思います。
そうすることで相手との話題もできますし、故人のことを考えてお供え物を選んだということを先方にも伝えることができます。
日持ちするものを選ぶ
お供え物をご先祖様にお供えした後に、お下がりものとして集まった方たちで食べることがご先祖様への供養になります。
そのため品物を選ぶ際にはなるべく傷みにくく日持ちをしやすいものを選びましょう。
すぐに傷んでしまうものだと、食べる側も急いで食べなくてはいけないので大変ですよね。
お供え物として定番のものだと、乾物やお菓子などが多いようです。
選ぶ際にも、なるべく小分けにされていて食べやすいものを選んであげるのが良いとされています。
お菓子ならお煎餅、クッキー、羊羹などで、乾物なら海苔や素麺が人気なようです。
消えものを選ぶ
お盆のお供え物は、後に残らないよう、使えば消えてなくなるものを選ぶ必要があります。
そのため上述したように、故人の好きだった食べ物を選べば問題はないでしょう。
ただひとつだけ注意して欲しいのが、
好物であったとしても肉や魚は避けなければならない
ということです。
本来仏教の教えではお盆期間中に生き物を殺してはいけないとされています。
そしてご先祖様は仏門に帰依しているため肉や魚をお供えすることができません。
ただ現代では仏教以外の宗教を信仰している方もおおくいらっしゃるため、お盆の決まり事も昔ほど気にはされないというのも事実としてはあります。
ですが万が一にも嫌な思いをしないように、現在でも「四足の生き物」や「生臭い物」を
お供え物に選ぶのは避けた方が無難だと思います。
お供え物をお供えするときのマナー
お盆期間中は親戚の方や知人の方からお供え物をいただくことが多いですよね。
でもちょっと待ってください!
もしかしてお供え物を頂いたままの状態でお供えしたりしていませんか?
実はそれ、やってはダメなお供え方法なんです。
お供え物をする際にも3つの守るべきマナーが存在しますので見ていきましょう。
お供え物をするときの3つの注意!
- 箱入りのお菓子はすぐに食べられる状態でお供えする
- 果物は皮をむいた状態でお供えする
- 麺類や乾物なども茹でたり調理したものをお供えする
実はこの注意点は私がお墓の営業をしているときにお世話になっている
ご住職から聞いた話が元になっています。
というのも、ご先祖様は実際にはお供え物を食べることはできないため、お供え物を目で見て楽しみ、また香りを嗅ぐことで楽しむそうです。
もしお供え物が見えない状態であったり、また見えても香りを楽しめない状態だったりしたらご先祖様の楽しみが半減してしまいますよね?
なのでお供え物をする際には、なるべく自分たちと同じように口に入れることができる状態で出してあげるのが望ましいとされています。
そして上にも書いていますが、お供えしたものは悪くなる前にお下がりものとしてなるべく食べてあげてください。
そうすることがご先祖様へのご供養に繋がるそうです。
まとめ
- お供え物を選ぶときは故人の好きなものを選ぶ!
- 小分けされたものや傷みにくい物など食べやすい物を選ぶとグッド!
- お供え物には肉や魚は避けるのが無難!
- お供え物は皮をむく、茹でるなど調理した状態でお供えするのがベスト!
私たちの生活に根付いているお盆も、こうして調べてみると色々と決まり事やマナーがあるのだなと改めて感じました。
実際には地域によって様々な決まり事やマナーがあるため、今回ここに書いたものは本当に基本的なものになっています。
もし気になった方がいらっしゃったら、ご自分の地域のお盆を調べてみてはいかがでしょうか。
もしかしたら他の土地にはないしきたりやマナーがあるかもしれませんよ?