健康

薬膳と養生!春の頭痛やめまいを解決!イライラや情緒不安定にも!

「頭痛がする。」
「イライラして怒りっぽい。」
春が好きで嬉しいはずが、このような症状でお悩みではありませんか?

「体質だから変わらない、病院にいくほどではないからいいか・・・」
と不調を気にかけないでいると、お花見を家族や友達と楽しく過ごすはずが、体調不良で楽しめないなんてことも。
そしてイライラなんていつものことだし、と気にかけないでいると、家族やパートナーと喧嘩になったり自己嫌悪になったり。
でも実は春の気候のせいかもしれません。

また、身体はいつも私たちにメッセージを送っています。小さな不調を見て見ぬふりをすると、後々病気に繋がることもあります。
病気を予防したり、不調が出ても長引かせずに、日々の生活の中で身体を整えられると良いですよね。

わたしは、病気がきっかけで東洋医学に関心を持ちました。その中でも特に日々の食事で健康管理をしたいと思い薬膳を学びました。

薬膳と聞くと難しそうというイメージを持っている方もいると思います。しかし、ポイントを押さえればスーパーにある食材で作ることもできます。

薬膳とは?初心者でもわかりやすい!毎日の食卓が薬膳になる!「疲れた」「だるい」「梅雨時は身体が重い」「更年期か汗が止まらなくて暑い」など、病院に行くまでもないけれど、ちょっと気になる身体の不調は...

この記事では、春に出やすい体調不良の特徴を踏まえて、

  • 食事で体調を整える薬膳
  • 生活で体調を整える養生

視点から、春を元気に過ごすための知恵をご紹介します。

不調を吹き飛ばして、気持ちも穏やかになって・・・
この春を元気に過ごしましょう♪

目次

どんな不調が起こるの?


中医学では、環境から身体に与える影響を「邪」と呼びます。
春は強く風が吹くため「風邪」(※カゼではありません。『ふうじゃ』と呼びます)の季節です。
春の風は下から上に吹くため、陽気が上に集まりやすくなり、顔や上部に不調が出やすいと言われています。頭痛、めまい、目の充血、鼻つまり、喉の痛みなどの症状が出やすいです。

また中医学では、春は「肝」と呼ばれる臓器や機能が過剰になりやすいと言われています。
「肝」は血を貯蔵し身体中に巡らせたり、解毒をする働きがあります。
自律神経にも関係があり、「肝」のバランスが崩れることで、イライラや情緒不安定になりやすくなります。
「肝」は目や筋肉とも関係があり、疲れ目やこむら返りなどの症状も出やすいです。

春の不調
風邪による・・・頭痛、めまい、目の充血、鼻つまり、喉の痛み

「肝」のバランスが崩れる・・・イライラ、情緒不安定、怒り、興奮、うつ状態、疲れ目、こむら返り

春の薬膳食材


「肝」のバランスをとることが大切です。
そのためには、
・「血(けつ)…全身に流れ、栄養を与える。」
・「水(すい)…血以外の体液。身体に潤いを与える。」
を補う食材がおすすめです。
肝は血が充実することで働き、水は過剰な肝の働きを整えるからです。

興奮状態を緩和するためには肝の熱をとる食材が良く、うつ状態を緩和するには気の流れを良くする食材が良いです。

また、酸味も「肝」に作用します。イライラしている時はリラックスさせ、疲労にはリフレッシュになります。柑橘類や梅干しや、酢を食事に入れると良いですね。

血を補う にんじん・ほうれん草・小松菜・黒ゴマ・レバー・イカ・マグロ・カツオ
水を補う
(身体に潤いを与える)
牛乳・豆腐・豆乳・ヨーグルト・白ゴマ・アサリ・ホタテ・卵・豚肉
肝の熱を取り、興奮を緩和する セロリ・菜の花・タラの芽・せり
気の流れを改善し、うつ状態を緩和する そば・みかん・らっきょう・ジャスミン茶・ローズティー

おすすめレシピ
【ハマグリと干し椎茸の炊き込みご飯】

[材料] 2人分

  • ハマグリ(小ぶりのもの)…8個(240g)
  • 干し椎茸…………………………..小2枚
  • 酒……………………………………大さじ3
  • 米……………………………………1合
  • 水……………………………………適量
  • 塩……………………………………小さじ1/4
  • 木の芽(三つ葉でも可)……少々

〔作り方〕

  1. ハマグリは塩抜きをし、酒大さじ2を振り、蓋をして中火で蒸す(蒸し汁をとっておく【A】)。貝が開いたら火を止め、殻を外す。
  2. 干し椎茸はぬるま湯で戻し(戻し汁をとっておく【B】)、薄切りにする。
  3. 【A】と【B】をあわせて濾し、水を加え180mlにする。
  4. 米を研ぎ、水気を切って2の干し椎茸と3、残りの酒、塩を混ぜて炊く。炊き上がったらハマグリを混ぜ、木の芽を散らす。

引用:Yomeishu ハーブ・生薬のあるすこやかな暮らしをお届け!楽しむ・学ぶ

春の暮らし方

  1. 早起きをしましょう。春は、遅く寝ても早起きが良いです。
  2. 太陽の下でゆっくりと身体を動かしましょう。ヨガ、ストレッチ、ラジオ体操、散歩などがおすすめ。
  3. 紫外線対策をしましょう。4月以降太陽光が強くなり、紫外線が身体に及ぼす影響も大きいです。帽子や日焼け止めを使用しましょう。
  4. 花粉症(アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状も)の方は、お酒、辛い物、揚げ物はNG。身体に熱をもたせる食材に注意が必要です。
  5. 色々なものに目を向けてチャレンジをしましょう。

まとめ

  • 春は「風邪」の影響で、頭痛やめまいなど、顔面や身体の上部に不調が出やすいです。
    また、「肝」の臓器や機能が過剰になるため、イライラや情緒不安定になりやすいです。
  • 春の薬膳食材は、血を補うもの、水を補うもの、肝の熱を取り興奮を緩和するもの、気の流れを改善しうつ状態を緩和するもの、がおすすめ。
    酸味のものもイライラやリフレッシュになります。
  • 日々の暮らし方も心掛けましょう。

特別なことをしなくても、日々の食事や暮らし方で、春の不調を改善できますよ。
そして、イライラや情緒不安定がなくなり、穏やかに過ごせると思います!
毎日を元気に過ごすために、できるものを取り入れてみませんか♪