健康

薬膳とは?初心者でもわかりやすい!毎日の食卓が薬膳になる!

「疲れた」「だるい」「梅雨時は身体が重い」「更年期か汗が止まらなくて暑い」など、病院に行くまでもないけれど、ちょっと気になる身体の不調はありませんか?

そんな時は自分の身体を労わりましょう!小さな症状だからといって放っておいて、病気になったり、身体の不調とともに心も元気がなくなる、なんて前に身体の声を聞いて身体を整えられるといいですね。

薬膳にはその知恵があります。

でも、「薬膳って難しくないの?」「苦そう」「身近な食材ではできなさそう」なんて、声が聞こえてきそうです。

薬膳は、基本のルールを押さえれば難しくありません!

わたしは以前、疲労感が抜けない・寝汗をかくなどの症状に悩まされていましたが、漢方薬で体調が改善しました。それがきっかけで、中医学の考え方や薬膳にも関心を持ち、薬膳教室に通いました。
今は体調は良いし、小さな不調が出たらすぐに薬膳の知恵で体調を整えるようにしています。おまけに便秘解消、お肌の調子まで良くなりました♪

そんな薬膳について、わかりやすくお伝えしたいと思います。

目次

薬膳って何だろう

薬膳による養生は、2000年以上の歴史を持つ「中医学(中国伝統医学)」に基づいており、食事で健康管理を行うことです。
薬膳は中医学の考えをベースに、季節や体調に合わせて食材や調理法を選んで作られた食事です。

「一年の自然の移ろいを把握し、季節に合った生活を送れば病気にならない」
2000年以上前に書かれた中国最古の医学書「黄帝内経 素問」に書かれている言葉です。この言葉は真理をついていると思います!

東洋医学には、養生の知恵が満載です。
季節に合わせた暮らし方や、診断法など、様々な養生がありますがその中でも、食事による養生が薬膳です。

中国古代哲学の言い伝えや、沢山の事例や経験から、先人たちが導き出し積み重ねられた養生と薬膳。それが現代の薬膳に繋がっています。
とても長い歴史の中、後世に引継がれているというのは、効果が実証されているからでしょう。

今の自分に合ったものを見極めて食べる

自分の身体のことが分かりますか?
もともとの体質から不調が出やすい臓器や、かかりやすい病気もあります。
また、身体は常に変化しています。季節や天候、ストレスや環境にも影響を受けます。例えば、昼間は暑いけれど夜は冷えたとか、梅雨に入ってから身体が重いなどです。

体質・体調・季節の変化によって、食材や調理法を選ぶことが大切です。

「薬膳○○」と呼ばれているものや「クコの実」を食べたからといっても、自分の体調や体質に合わなければ薬膳にはなりません。温活のために温かい食事がよいからといって、真夏の汗ばむ日に唐辛子を入れた料理を食べるのが良いとは限りません。

今の自分の身体の状態を知ることが大切になります。

わたしは、最初は漢方薬剤師の先生に体質を見てもらいました。
しかし、身体は季節や時間帯や天候でも体調が揺れ動いています。
「今の自分はどんな状態かなぁ」と、いつも身体を気にかけるようになりました。疲れていても休めず、仕事や遊びで無理をしたり、食べ過ぎたりしていたわたしが、身体の声を少しずつ聞けるようになりました!

身体を知るには、漢方体質チェックのサイトがいくつもありますよ。気になる方はチェックしてみてくださいね。

毎日の料理に取り入れて続けられる


薬膳には、中薬(いわゆる漢方薬)と食材を組み合わせたものと、中薬を使わず食材のみで作るものがあります。

私は中薬を使わず、スーパーの身近な食材で(時には冷蔵庫にあるもので)、薬膳を作っています。
わたし、面倒くさがり屋なんです。凝った料理もできません。
特別な料理ではなく、普通の家庭料理に薬膳の知恵を取り入れています。その時の自分の身体に必要な野菜やお肉を選び、簡単に、スープや炒め物などを作っています。

基本がわかれば、難しい料理をしなくても続けられます

食材にはそれぞれ性質があります。身体を温めるものや冷ますものの分類、甘い辛い苦いなど味による分類、五臓六腑に関連した分類などがあります。食材の持つ性質を利用して、身体に取り入れています。

自分の身体の不調を見極めること、食材の性質についてはまた詳しくお伝えしていきますね。

まとめ

  • 薬膳は中医学の考えをベースに、季節や体調に合わせて食材や調理法を選んで作られた食事のこと。
  • 体質・体調・季節の変化によって、食材や調理法を選ぶことが大切。
  • スーパーの身近な食材でも薬膳ができる。

薬膳で大切なことは、不調を見極め、今の自分の体調や体質に合った食材や調理法を選ぶことです。

思っていたより身近で気軽にできそうな気がしませんか?
みなさんも毎日の食事で身体を整えて、いつまでも若々しく元気に過ごしてみませんか♪