どんな辛いことや、どんな大失敗にも、そこから得られるものがある…
なんて言っても実際は、
「あの辛い日々は一体なんのための日々だったのだろう…」
と考えることもありますよね。
それを通して、どう成長したのか?
それを通して、何を得たのか?
具体的に説明できないこともあります。
ただ、まず間違いないのは経験が得られていること。
それが失敗だろうが成功だろうが、経験プラス1ですよね。
この経験プラス1がある限り、この世に無駄な日々などないわけです。
私が20歳から約4年間経験した「自分史上最低な日々」も、やっぱり無駄ではなく、約4年分のプラス1が積み上がって、今の自分を形成しています。
この記事では私が「最低な日々」を通して得たもの、コンビニバイトをしてよかったことを3つご紹介します。
目次
コンビニバイトをしてよかったこと 3選
コンビニバイトの良いところを探すなんて、砂漠でコンタクトを探すようなもの…
と思われるかもしれませんが、意外とあります。
よかったこと編 第3位「マルチタスクに強くなった」
マルチタスクと言うのは、複数のタスクを同時並行してこなすことです。
コンビニの仕事はマルチタスクの上に成り立ちます。
品出しや検品、洗い物や廃棄商品の鮮度チェックをしながらレジをこなす。
レジでは商品のバーコードを読み取りながら年齢確認をしたり、支払い方法を確認したり、タバコを取りに行ったり、ホットスナックや肉まんを取りに行ったり、商品の温めや箸の準備をしたり、袋に詰める順番を考えたり。
マルチタスクの塊のような仕事なんです。
そのため手元の作業に意識を全て持っていかれると、仕事がスムーズにいかず、レジでの対応に時間がかかるということは、クレームにも繋がります。
よかったこと編 第2位「対応力がついた」
数あるバイトの中で、1日に接する人の数はトップクラスだと思います。
お客様以外にも、私が勤務していた深夜のシフトだと商品の搬入も多いので、雑誌の業者、チルド商品の業者、パンの業者、メール便やゴミ回収の業者など、とにかく人と関わります。
「この人はこう、あの人はこう」といったふうに、人によって違った対応が求められます。
「自分はこう教わったから」と全ての人に一律の対応をしていたのでは、到底続けていくことができません。
これって結構その後の人生でも生かされていると思います。正解は1つではなく、人との関係性の数だけ正解が存在する、という意識を持つことに繋がりました。
例えば、お客様の中にはいち早くレジでのやりとりを済ませて家に帰りたい方もいますし、逆に、あまり素早く対応すると「雑に対応された」とクレームに繋がる場合もあります。人によって求めていることが違うので、何を与えるかを変えなければならないのは当然です。
その人の立場になって、その人のニーズを汲み取る、どうしたら喜んでもらえるのか考える、といった働く上で基本となる部分にもここで触れることができました。
よかったこと編 第1位「生活できた」
多くの人が忘れがちだと思いますが、自分で生活に困らないだけのお金を稼ぐ、というのは並大抵のことではありません。
深夜のコンビニバイトだと、とりあえず家を借りて、何かを食べて、布団で寝ることもできます。
「そんなの普通じゃん」と言うのが当たり前の感覚でしょうが、
その「普通」を無くしかけた経験のある私にとって、1ヶ月問題なく働けば普通に生きていけるんだ、という感覚が得られたのは大きな喜びでした。
他のバイトでは、なかなかそれだけで生計を立てるのが難しいと思います。ダブルワークや副業でやっと普通の生活、という方も多いと思います。
職業に貴賎なしと言いますが、本当にそうだなと思います。
コンビニで働こうが、綺麗なオフィスで働こうが、工事現場で働こうが、夜の街で働こうが。
死ぬまでにどれだけ笑うか。
それだけですね。
まとめ
- どんな職場でも役立つマルチタスクのスキルが鍛えられます。
- 仕事面だけでなく、人間関係を構築するのにも、対応力が役立ちます。
- 「とりあえず生きられる」って、何より安心するのは私だけかもしれませんが…。
コンビニバイトをしてよかったこと、というテーマで書きましたが、自分が今いるステージによっても変わってくるなと思いました。
生活そのものが破綻しているステージにいた時は「普通の生活」が得られることが1番よかった。
「普通の生活」を手に入れたステージに到達した後は、対応力やマルチタスクのスキルが伸びたところがよかった。
同じ仕事をしていても、そこから何を得るかは人によって違うんですね。
あなたは今の仕事や環境から何を得ていますか?
「何も得てない」と思う人…
「普通の生活」すらも得られていませんか?
上を見るのも大事ですが、自分の足元にも時々視線を下ろして、自分が何の上に立っているのか、再確認するのも良いかもしれませんね。