健康

マインドフルネスストレス低減法の効果をあなたは知っていますか?

仕事、家事、学校、人間関係…様々なことで壁にぶつかり、ストレスを感じていませんか?

ストレスは放っておくと、心身に不調という形で現れ、とても苦しい時間を過ごすことになることも。

そんなストレス発散の手段をあなたはもっていますか?

持っていない方の為に今回は、マインドフルネスストレス低減法とその効果についておすすめの本を紹介させていただきます!!

日頃から意識してストレスがたまりにくい習慣を身につけましょう♪

著書 マインドフルネスストレス低減法
著者 J.カバットジン
春木 豊
項目名 北大路書房

こちらの本は、長年プログラムとして実際に行った臨床体験をもとにして書かれています。

目次

マインドフルネスってなに?

マインドフルネスとは、過去の経験や様々な雑念にとらわれることなく身体の様子に意識を集中することにより「今、この瞬間」を大切にすることです。

ただ「今、この瞬間」ってどういうこと?って思いますよね。

私たちは、現在を生きながらも過去や未来のことを考えています。そしてそれは楽しい経験ではなく、過去の失敗や未来への不安などネガティブなものが多く、知らず知らずのうちに自分でストレスを増やしてしまっています(:_;)

そこで「今」に集中する経験を積むことで、過去や未来に関する不安を感じる時間を少なくし、結果ストレスを少なくすることができるそうです。

瞑想を通して感じる「今」とは

瞑想には様々な種類があります。今回お話するものは、スピリチュアル的なものではなく、クリニックで治療にも役立てられている部類のお話です。

「マインドフルネス瞑想法」というプログラムがあります。これはストレス対処プログラムとも言います。被験者はこの8週間に及ぶプログラムを通して”注意集中力”を高めることを目指します。この”注意集中力”とは、”一つ一つの瞬間に意識を向ける”ことを言います。

私たちは日常的に様々な行動しています。そしてそれはなんとなく行動していることが多くその間にたくさんのことを考えています。そんな今まで意識していなかったことに、意識を集中して取り組み、最終的には、自分で自分を知りコントロールできるようになることを目指します。

次は、本書に載っている被験者の様子を抜粋して紹介していきたいと思います。

マインドフルネス瞑想法の被験者の様子

ある男性は心臓の病気のため、それまで人生をかけてやってきた仕事をすることができなくなり絶望感に襲われました。その後8週間のプログラムを受けた後、目は輝きを取り戻し、今までの自分を振り返り、今後に希望を持てるようになっていました。

もう一方の男性は、足に激しい痛みを持っていました。最初は痛さのあまり車いすを使っていたのですが、プログラム終了後は杖で移動することができるようになりました。男性の中で痛みの捉え方が変わっただけで、痛みがなくなったわけではありませんが、それでも以前より活動的になったそうです。

最後はある女性の話です。その女性は、医師として大嫌いなヘリコプターに乗らなくてはならずいつも吐き気の襲われていたそうです。そして、瞑想にも良い印象は持っていませんでしたが、親身な職員の様子もありプログラムに参加しました。終了後には、ヘリコプターに乗れるようになりました。もちろん嫌いなことには変わりませんがその気持ちをやり過ごせるようになったそうです。

参考文献:J.カバットジン『マインドフルネスストレス低減法』北大路書房

この経験談からわかるように、マインドフルネス瞑想法(ストレス対処プログラム)というのはとことん自分と見つめなおすための方法を教えてくれるプログラムなのです。

これは、教える側が頑張っても被験者側が意識をして真剣に取り組まなければでなかった結果です。しかし、裏を返せば、方法さえ知っていれば、誰でも自分や自分が抱えている問題をコントロールできるようになるということですよね(^^)/

日常生活に取り入れやすいおすすめの瞑想

瞑想というと怪しいイメージを持つ人もいるのではないでしょうか。しかし、瞑想というのはストレスをコントロールするために有用だという研究もあり、また今回紹介しているストレス・クリニックから様々なクリニックに広がったように、実際に効果を感じている人はたくさんいます。

そして瞑想を取り入れているこのプログラムは「ストレス対処プログラム」という名前が付けられています。つまりこの本の中ではストレスを対処する方法として瞑想という手段を取っているんですよね。

しかし、いざ瞑想をしようとしてもどうしたらよいのかわからないでのはないでしょうか?今回はわたしがやり始めるのにとても取り組みやすかったものを紹介します。

まずは5分など短い時間から始めてみませんか?

呼吸瞑想

呼吸瞑想とは、その名の通り呼吸に意識を向けた瞑想の方法です。

呼吸法には2種類あり、1つ目は時間も決めて行う正式なトレーニングです。もう1つはいつでもどこでもなにをしていてもできる方法です。

今回はいつでもできる簡易的な方法を紹介していきます。

一日のうち何回か、呼吸に集中します。一度ずつ、あるいは二度ずつ息を吸ったり吐いたりするたびに、腹部を空気が通過し、ふくらんだり引っ込んだりするのを感じてください。

注意を集中している瞬間瞬間に、わいてくる思いや感じに気を付けてください。そういう思いや感じ、あるいはそういう思いや感じを受け止めている自分に評価はくださずに、ただただ観察してください。

また、ものごとに対する見方や自分に対する感じ方に何らかの変化が生じた場合も、見落とさないでください

出典:J.カバットジン『マインドフルネスストレス低減法』北大路書房

瞑想をする際に大切なこと

瞑想をする際に大切なことは、毎日行う意識をすることと、自分にあった時間を選ぶことです。自分に意識を集中するので、集中できる時間でなおかつ意識のはっきりしている(眠くなっていない)状態で取り組むことも大切になってきます。

まとめ

今回はマインドフルネスストレス低減法に関する情報を瞑想のやり方と一緒に紹介しました。

  • マインドフルネスとは、過去の経験や様々な雑念にとらわれることなく身体の様子に意識を集中することにより「今、この瞬間」を大切にすることである
  • 瞑想を通して今まで意識していなかったことに、意識を集中して取り組み、自分で自分を知りコントロールできるようになる
  • マインドフルネス瞑想法の体験談3つ
  • 簡単にできる呼吸瞑想を紹介!大切なのは毎日行うことと、自分に合った時間を選ぶこと

詳細を知りたい方は今回紹介した本を読んでみてください(^^)/

1日5分から自分の為に瞑想を始めてみませんか?