最近手紙を書くことは減りつつありますが、手紙を書く機会っていきなりやってきたりしますよね。また中々遠くの人に会えない今だからこそ、久しぶりに手紙を書いてみようかなと思う方も多いのではないでしょうか。
でも、久しぶりに手紙を書くとなると手紙の書き方を忘れていたりしませんか?
手紙に欠かせない時候の挨拶。1月の時候の挨拶をご紹介するので、これを読めば1月に書く手紙はばっちりですよ!
目次
時候の挨拶とは?
そもそも時候の挨拶とはなんだっけ…?
何となくは分かるけど、何となくしか分からない…という方もいるのではないでしょうか?ここで改めて時候の挨拶とは何かおさらいしましょう。
時候の挨拶とはそれぞれの季節を表す言葉を使って書く、手紙の最初の挨拶となるものです。「拝啓」などの頭語に続く書き出しの言葉ですね。良く知る時候の挨拶としては「暑中お見舞い申し上げます」や「寒中お見舞い申し上げます」などがありますね。
それぞれの季節に合った言葉を使うので、二十四節気毎に使い分けるのが一般的です。四季がある日本ならではの挨拶ですので、大事にしていきたいですね。
二十四節気とは
1年間を約15日で24等分したもので、季節の変化を示す目安です。よく聞くものだと「春分」や「秋分」も二十四節の1つですよ。
時候の挨拶の使い分け
時候の挨拶は1ヶ月の中でも上旬中旬下旬で使い分けましょう。1ヶ月の中でも気候が違ったりしますし、終わりの頃には次の月の訪れを感じたりしますよね。
そんな細やかな点も気にかけて挨拶をするなんて素敵ですよね。是非それぞれに合った時候の挨拶を使用しましょう。
また時候の挨拶には様々な種類があります。改まったお礼状や親しい人に書く手紙など、それぞれの手紙に合った種類の時候の挨拶を選びましょう♪
1月上旬の時候の挨拶
まずは1月上旬【冬至】に使用する時候の挨拶をご紹介します。
改まった手紙に使用する場合
- 新春の候(しんしゅんのこう)
- 初春の候(しょしゅんのこう)
- 迎春の候(げいしゅんのこう )
「候」を「折」や「みぎり」に変えても大丈夫です(例:「新春のみぎり」)
親しい人への手紙に使用する場合
- 「うららかな新春を迎え、ますますご壮健のことと心よりお慶び申し上げます」
- 「初春を迎え、新たな気持ちでお過ごしのことと存じます」
- 「新年を迎え、みなさまご壮健のことと拝察いたします」
新しい年を迎えたばかりなので、新年の挨拶となりますね。
1月中旬の時候の挨拶
次は1月中旬【小寒】に使用する時候の挨拶をご紹介します。
改まった手紙に使用する場合
- 小寒の候(しょうかんのこう )
- 厳寒の候(げんかんのこう )
- 寒風の候(かんぷうのこう)
- 寒冷の候(そうかんのこう )
親しい人への手紙に使用する場合
- 「寒中とは思えぬうららかな日がつづいていますが、いかがお過ごしでしょうか」
- 「寒さ厳しき折、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます」
- 「早いもので松の内も過ぎ、お正月気分が抜ける頃となりました」
- 「寒の入りとともに、厳しい寒波がやってまいりました」
お正月も過ぎ、寒さが増してくる中の挨拶となっていますね。
1月下旬の時候の挨拶
最後は1月下旬【大寒】に使用する時候の挨拶をご紹介します。
改まった手紙に使用する場合
- 酷寒の候(こっかんのこう )
- 大寒の候(だいかんのこう)
- 降雪の候(こうせつのこう)
親しい人への手紙に使用する場合
- 「酷寒の日々、春の訪れをひたすら待っています」
- 「こちらは、先日の雪で一面の雪景色となりました」
- 「寒気厳しき折から、お障りなくお過ごしでしょうか」
- 「大寒を迎え、寒さが厳しさを増しておりますが、ご清祥にお暮らしでしょうか」
1年で1番寒いと言われる時期なので、寒さの厳しさに関する挨拶となっていますね。
まとめ
- 時候の挨拶とはそれぞれの季節を表す言葉を使って書く手紙の最初の挨拶
- 時候の挨拶は1ヶ月の中で、また手紙の種類で使い分けよう
- 1月上旬は新年の挨拶
- 1月中旬は寒さが増してきたことへの挨拶
- 1月下旬は1年で1番寒くなってきたことに関する挨拶
細かな季節の変化を表す時候の挨拶は奥が深いですね!
使い分けが大変だなと思ってしまうかもしれませんが、基本的にはその時の気候に合ったものを書けば良いので、そこまで難しく考える必要はありません♪
四季がありそれを大事にする日本ならではのものなので、その季節の事柄を感じられる幸せを改めて味わいながら書いていきたいですね。
遠くにいるあの人に会えない代わりに、時候の挨拶を使って手紙を書いて、今の季節を一緒に味わってみましょう!