ごまには、白と黒の二種類がありますが、使い分けってされたことありますか?
普段のお料理では、特に気にすることもなく使われていませんか?
「なんとなく」使い分けされているのではないでしょうか?
「気分によって変える」という方もいるかもしれませんね^^
実はごまは、薬膳では、白と黒で効能がちがうんです!
体質やその時の体調によって、上手にごまの使い分けをしてみるといいですよ
手軽にとれるゴマですが、本当はすごいパワーを秘めているんです!
お料理に、お菓子作りに、ドレッシングに。
ぜひ普段の食事を”ごまの使い分け”でさらに健康になっていきましょう!
目次
気血津のお話
”気血津”(きけつしん)という言葉を聞いた事ありますか?
薬膳を学ぶ上で、大切なお話になってきますので、簡単に紹介したいと思います。
”気血津”の三つの要素は、体の中を絶えず循環していると言われています。
三つの要素それぞれが充実している状態、それが悩みのない健康的な体と言えます。
一つでも足りなくなったり、不足したりすると、バランスが傾いてします。
中医学では、『気血同行』(きけつどうこう)という言葉があります。
“気”と”血”は互いに影響しい、”気”の流れがスムーズでなければ、”血”もまたその影響を受けるという意味です。その逆も同じです。
三つの要素のバランスを崩さないように養生することが、健康維持へとつながっていきます。
”気血津”三つの要素の働きと、それが体に与える影響を見て行きましょう。↓
- 生命を維持し、活動させるエネルギーの事
- 体の中の血液や、津液を巡らせる
- 不足すると⇒気力がなくなる・風邪をひきやすくなる(気虚ききょ)
- 滞ると⇒イライラしやすくなる(気滞きたい)
- 血液そのものと、血液と一緒に運ばれる栄養の事
- ”気”の流れが悪いと、影響を受ける
- 不足すると⇒睡眠障害・めまいふらつきが起こる(血虚けっきょ)
- 滞ると⇒月経前症候群や、ひどい肩こりなど(瘀血おけつ)
- 血液以外の体液の事
- 胃腸が弱いと、水を取り入れてもうまく循環せず溜まったりする
- 不足すると⇒肌や髪の毛の乾燥が起きる(陰虚いんきょ)
- 滞ると⇒むくみやめまいが起こる(水滞すいたい)
体質チェック!
あなたはどれに当てはまりましたか?
白ごまと黒ごまのそれぞれの効能
かつてのクレオパトラも愛したとされるごまのパワーですが、実はごまに秘められた力は古くから世界各国で知られていたそうです。
中国の歴史書にも「ごまは、五穀の中で最も体に良く、”五穀の長”と言われる。長期に渡って使うことで、脳が活性化され長寿になる」と記されています。
また、「不老長寿の妙薬」として長年重宝され、現代では食卓には欠かせない食材の一つとなりました。
そして、白ごまと黒ごまは使い方次第で体に与える効果が変わってくるとされています。
薬膳で言う”体質”では、どちらのごまも”血虚”(けっきょ)と”陰虚”(いんきょ)に効果的です。
先ほどの”体質チェック”で当てはまった方は要チェックです!
ではそれぞれの効能を見ていきましょう↓
黒ごまより油分が多く、薬膳では便秘改善に使われる食材です。ごま油には体の熱をとり、皮膚を潤す効果があります。また、リノール酸・オレイン酸が豊富で、動脈硬化予防にもいいとされています。抗酸化作用の強い、セサミンが豊富です。
寒がりで下痢しやすい方は取らない方がいいとされています。
黒ごまポリフェノールは、抗酸化作用が強く、アンチエイジングにはおすすめの食材です。肝臓や腎臓機能を補ったり、血流改善や美肌など様々な効能が期待されます。
下痢しやすい方は取らない方がいいとされています。
料理での6つの使い方
白ごまと黒ごまの効果も分かりましたか?
次はどうやって使えばいいかですね!
- ドレッシングに
- 和え物にまぜて
- スープにふりかけて
- 塩昆布と合わせてふりかけに
- 炒め物の仕上げに
- お肉にまぶす粉にまぜ込んで
これ以外にもスイーツに使われるなど、様々な場面で大活躍できます!
薬膳的にはどうでしょうか?
白ごまは便秘が気になる方や、乾燥が気になる方が取り入れていくといいですね。
黒ごまは特に加齢による便秘や、白髪が気になり始めた方におすすめですよ♪
ごまを使った簡単レシピ2つ
簡単にできてしまう二つのレシピを紹介したいと思います♪
ぜひ明日にでも作ってみて下さいね(*^-^*)
ツナマヨにんじん
材料
- ツナ缶1つ(できるだけ自然素材だけでつくったもの)
- 人参1本
- マヨネーズ
- ブラックペッパー
- 黒ごま
作り方
- 人参は細く千切り
- ツナ缶は油を適度にきる
- 黒ごまは軽くすっておく
- 全て混ぜる
- マヨネーズは味を見ながら増やしていく
簡単すぎる中華ドレッシング
材料
- ポン酢 大さじ3(なるべく自然素材のものを選ぶと良い)
- 醤油 小さじ2分の1
- 砂糖 小さじ1
- ごま油 大さじ1
- 白ごま 大さじ1
作り方
- 白ごまは、あらかじめすっておく
- 全て混ぜる
- 野菜サラダ、サラダチキンなどに
いかがでしょうか?
お家にある材料ですぐにできちゃいます☆
まとめ
- ”気血津”とは体の中を絶えず循環する三大要素
- 白ごまは皮膚の潤いに。黒ゴマは老化が気になってきた人に
- 料理での6つの使い方
- ツナマヨにんじんと中華ドレッシングのレシピ
ごまはとても便利な食材ですよね。
私も使わない日はないくらい、毎食取り入れています!
ゴマはそのまま使ってもいいですが、料理に入れる直前にすり鉢ですってから入れると、さらに効果的です。
胃腸にも優しいですし、すって使った方が断然いいですよ♪
香りを楽しみながら使ってみて下さいね♪