生活

【時候の挨拶】5月の上旬・中旬・下旬それぞれどれを使う?

 

だんだんと気温が上がって、日が長くなり
春の陽気のなかにも夏の気配を感じる季節になりましたね!

(ちょっと冒頭に季節感を出してみました。。。)

このように、季節ならではの旬の食べ物があったり、
言葉の選び方で季節感を伝えられるのは
四季がある日本ならではの素晴らしいところですよね♪

その中でも、手紙を書く時などに使われる「時候の挨拶」

今回は5月に使える時候の挨拶ご紹介します!
5月は端午の節句や母の日、ゴールデンウィークなどイベントが盛りだくさん。

それぞれ、使うことが望ましい時期(上旬・中旬・下旬)を文の後ろに
書いていますので、参考にしてみてくださいね♪

目次

基本的な手紙のルールを知ろう

かしこまった手紙を書くにあたって
最低限おさえておきたいルールをまずは簡単にご紹介します。

頭語をつけよう!

かしこまった挨拶にしたい場合
「拝啓」「謹啓」という言葉を挨拶の最初に付けましょう!

「拝啓 〇〇の候、皆様におかれましては………」
「謹啓 〇〇の候、貴社におかれましては………」

となります。
拝啓よりも謹啓の方がよりフォーマルな手紙に適しています。

 

〇〇の候のあとはどんな言葉を続けるの?

これからご紹介する時候の挨拶には、

〇〇の候、貴社ますますご清栄のことお喜び申し上げます。
〇〇の候、〇〇様におかれましてはなお一層ご健勝のことと存じます。
〇〇の候、お変わりなくお過ごしでしょうか。

など、相手方の活躍や健康状態について気遣う言葉を添えましょう!

結びの言葉を忘れずに!

「体調など崩されませんようお気をつけください。敬具」
「暑くなって参りましたので、どうかご自愛ください。謹言」
「またお会いできる日を心待ちにしております。かしこ」

このように手紙の結びでも、相手を気遣う言葉を忘れずに添えましょう♪

頭語に
「拝啓」を使った手紙には「敬具」
「謹啓」を使った手紙には「謹言」
差出人が女性の場合には「かしこ」という言葉で締めるのが一般的です。

 

〇〇の候

目上の方への手紙やメールなど、少しフォーマルな場面で
よく目にする「〇〇の候」という言葉。
”候”という漢字には”季節”という意味があります。

つまり、「〇〇な季節になりましたね。」という意味なのです!

さっそく見ていきましょう〜♪

葉桜の候(はざくらのこう)  【5月上旬】

桜が散ってしまって、どこか寂しいなぁ〜という気持ちと
これからやってくる新緑の季節をイメージした言葉です。
桜の散り具合などを見ながら時期を選びたいですね♪

惜春の候(せきしゅんのこう) 【5月上旬】

春が終わってしまうのを惜しむ気持ちを詰め込んだ言葉です。
あぁ今年も春が終わってしまったな…と思う瞬間、ありますよね……
これは上旬にぜひ使いたい言葉です!

薫風の候(くんぷうのこう  【5月全般】

薫風には、初夏・若葉・香り・風など新緑の季節を表すのに
ぴったりな意味がたくさん含まれています。
昼は少し暑いけれど、夜は少し冷え込むような
 5月の爽やかさを感じる素敵な言葉ですね♪

新緑の候(しんりょくのこう) 【5月全般】

漢字を見てお分かりのとおり、新緑の鮮やかな緑色が綺麗ですね〜
という気持ちを添えたいといきに使う挨拶です。
文字を見ただけで、はっきりと若葉の緑色をイメージできます!

薄暑の候(はくしょのこう)  【5月中旬〜6月】

猛暑・酷暑ではないものの、少しずつ汗ばむ季節になってきたことを表します。
手紙やメールが届く日の気温が暑い時には、
こういった単語を使って、相手に季節の移ろいを感じてもらいましょう!

向暑の候(こうしょのこう)  【5月下旬〜6月】

文字通り、暑い季節に向かっていくよ〜!という意味です。
その年によって、気温の移り変わりはさまざまなので、
少し暑くなってきたなぁ…と思い始めたくらいに使いたいですね♪

 

口語調の挨拶

これまでにご紹介した「〇〇の候」という表現以外にも
「〇〇な季節となりましたが、」など、口語調での挨拶もよく用いられています!

「候」という漢字を使うよりは少しカジュアルな印象を受けますが、
漢字だけの挨拶より親しみやすさや読みやすさがありますので
送る相手によって挨拶を変えてみたいものですね!

・立夏を迎え、爽やかな季節となってまいりました。【5月上旬〜中旬】

「立夏」は暦の上で夏が始まる日のことを指します。
5/5〜5/21頃をさす言葉なので中旬くらいに使うのがベストです!

・新緑の鮮やかな頃となりましたが、皆様におかれましては…【5月全般】

・薫風さわやかな季節を迎え、皆様におかれましては… 【5月全般】

・日差しが強まり、日中は汗ばむ季節となりました。【5月全般】

このように、口語調の挨拶では季語などをうまく用いて
オリジナリティー溢れる挨拶を作ることも可能です。

 

まとめ

さて、ここまで5月の時候の挨拶や
手紙を書く際のルールについてみてきましたが
使ってみたい!と思える挨拶は見つかりましたか?

ポイントをおさらいしましょう!

  1. 頭語とそれに対応した結びの言葉を選ぶ
  2. 相手との関係や距離感を意識して言葉を選ぶ
  3. どんな情景を想像してほしいか考えて言葉を選ぶ
  4. 実際のお天気状況なども参考にする

特に4つ目のポイントを見落としがちな方が多いです。
実際には「もう梅雨がきたのかな…??」と思うほど雨の日が続いている時に
「新緑さわやかな…」という言葉を使っては、なんだかチグハグですもんね(笑)

そのようなときには
「早くも梅雨を感じる季節が続いております。」などど表現を工夫してみましょう!

SNSなど便利なツールが普及している今だからこそ、
自分の字で手紙を書き、美しい日本語をマスターしませんか?