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『若おかみは小学生!』のアニメ映画は大人でも泣ける感動作!!

2018年に劇場公開されたアニメーション映画『若おかみは小学生!』。この作品がとにかく泣けると公開当初からの話題でした。

劇場公開時、私にはタイトルと絵のタッチが子供向け作品にしか見えなくて劇場観賞はスルーしてしまいましたが、もしかしたらそんな人も多かったのではないでしょうか。

私個人の感想としては鑑賞した今でもベタなタイトルや目が大きすぎる絵のタッチにはまだ抵抗があります。ちょっともったいないなぁと感じずにはいられないのですが、それがむしろ癒されるし好きだと思う人も多いみたいなので好みの問題ですね。

当時SNSの評判で子供だけでなく大人も泣ける完成度の高いアニメ作品と話題になっていたのも記憶に新しいです。中には「騙されたと思って見てほしい」とか鑑賞を強く勧める書き込みも多く見受けられました。

令丈ヒロ子による大人気児童文学小説シリーズをスタジオジブリ作品で作画監督を務めた高坂希太郎が『茄子 アンダルシアの夏』以来15年ぶりの監督でアニメ映画化し、大ヒットした今作。

このたびNHK Eテレにて5月16日(午後3:25~)に地上波初放送されることが決定しました!見逃してしまってた人もこの機会に鑑賞してみるのはいかがでしょうか。

目次

『若おかみは小学生!』のあらすじ

出典 映画.com

交通事故に遭い両親を同時に亡くしてしまった小学6年生のおっこ。

祖母が営む旅館「春の屋」に引き取られ、話の流れで「春の屋」の女将を目指すこととなる。

昔から旅館に住み着いている幽霊のウリ坊に背中を押され、同級生でライバル旅館の跡取り娘の真月にも刺激されたりしながら持ち前の素直さと明るい性格で誠心誠意お客様と向き合っていく。

「花の湯温泉のお湯は誰もこばまない。すべて受け入れ、癒してくれる。」

おっこはいろんな事情を抱え「春の屋」にやってくるお客様たちに寄り添う中でどんどん人間的に成長していくー。

『若おかみは小学生!』のみどこ

出典 映画.com

とても優しく温かなストーリーに心がほっこり。おっこもまだ両親を亡くして間がないのに、その影をひきずりながらも懸命に若女将業に励む姿がとにかく健気です。

お客さん達の抱える様々な事情を通しておっこの心を浮き彫りにしつつ、その心の傷を癒していく過程が観ているこちら側の疲れた心をも癒される思いがします。

おっこや幽霊のウリ坊やミヨちゃん達が実際に置かれてる状況をよくよく考えると凄く悲しいお話なのに、重たい感情の描き方はあくまでもサラッとしている印象。映画で暗い気分になるのが苦手な人も安心して観ることができると思います。

もちろん全体的に子供向けな作風ではあるのですが、終盤の泣く人続出のあの過酷すぎる場面にはウルウルとしちゃいました。あれは子供にはわからない大人向けの感動的展開ではないでしょうか。

大絶賛の嵐

出典 映画.com

当初監督は「僕は児童文学に触れていないし、目の大きなキャラクターとも接点がなかった。『なんでわたしなのかな』という気持ちで引き受けたんです」とオファーには懐疑的だった。集客は難しいのではないかと思ったそうです。

公開数日は監督の予想どおり興行的に伸びず危ぶまれたそうですが、観た人の口コミで絶賛の声が広まり、Twitterでも大絶賛され一時は映画のツイートランキングでも2位に浮上、映画評価サービス等でも軒並み高評価で初日満足度ランキングは1位を記録『君の名は。』の新海誠監督も絶賛ツイートを投稿。

子供向けと侮るなかれ、第42回日本アカデミー賞 優秀アニメーション作品賞を受賞、フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭のコンペティション部門にも選出されたりと、『若おかみは小学生!』は大人も感動できる日本アニメを代表する作品の一つとなっています。

まとめ

出典 映画.com

  • 公開当初からSNSで大人も泣けると話題。子供も大人も視点を違えて楽しめる物語で、なおかつアニメーションのクオリティーも高い作品。
  • とても優しく温かなストーリーに癒される。観る人の涙腺がゆるみがちな作品
  • 第42回日本アカデミー賞 優秀アニメーション作品賞を受賞、フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭のコンペティション部門にも選出され認められた作品である。

子どもから大人まで楽しめる今作は、おうち時間にお子さんと一緒に観るのにもベストな作品。子供の優しい心を育てる要素もたくさん詰まっています。

映画を観て泣くことはストレス発散の一つにもなるそうです。多くの人が泣いたと言う今作。涙腺ゆるめな人はすっきりとした気持ちにもなれるし、きっとステキな時間を過ごせるはず!