映画『タイタニック』といえば、船の先端で主人公の2人が手を広げるドラマチックなシーンが印象的な映画ですが、ラストシーンに秘密が隠されていることをあなたは知っていましたか?
今回は映画『タイタニック』についておさらいするとともに、謎を秘めたラストシーンについて考えられる2つの意味を考察していきます。
これを知ったらまた観たくなること間違いなし!
どんなラストシーンなのかお楽しみに!
目次
映画『タイタニック』とは?
映画タイタニックは、1997年のアメリカ映画です。
監督はジェームズ・キャメロン監督・脚本
代表作は『ターミネーター』(1984年)『トゥルーライズ』(1994年)
全世界で興行収入21.9億ドル
当時世界的ヒットを起こした『ジュラシックパーク』(1993年)を抜いて
世界最高興行収入を記録しました。
現在はBlue-ray Discで観ることができます。
気になったあなたはもう一度観てみてくださいね。
映画『タイタニック』のあらすじ
1912年4月14日に実際にあったタイタニック号沈没事故を元に
上流階級のローズが絵描き志望のジャックと出会い恋に落ちるストーリー。
タイタニック号が沈没して84年の月日がたった現在、
珍しい青いダイヤ『碧洋のハート』を探しに海中探索を続けていたチームがあった。
チームは海中深く眠るタイタニック号を発見。
その船内にあった金庫の中から一人の女性が描かれた絵を見つける。
後日、その絵がテレビで紹介されると絵の人物は私だと名乗る老婆が現れる。
その老婆の名前はローズ・デウィット・ブケイター(ケイト・ウィンスレット)
タイタニック号の海難事故の生き残りで年齢は100歳を超えていた。
チームの元に来た彼女は、静かに事故当時のことを語り始めた。
1912年4月10日イギリスのサウサンプトン港から出港したタイタニック号は
アメリカのニューヨークへ向かい出港した。
上流階級の娘であったローズ・デウィット・ブケイターは破産寸前だった家の為に
政略結婚させられることになっており、婚約者と母親と共に乗船していた。
一方、画家志望のジャック・ドーソン(レオナルド・ディカプリオ)は画家になる夢の為にアメリカを目指し、友人と一緒に乗船する。
船の上でジャックとローズは運命的な出会いをし、恋に落ちていく。
しかし、4月14日深夜、タイタニック号の目の前に巨大な氷山が出現し、衝突の衝撃で船体を損傷してしまう。損傷が大きく、どんどん船内が浸水し、ついにタイタニック号は乗客を乗せたまま沈没してしまう。
ローズはジャックと共に最後まで船に残ることを選び、海に投げ出されてしまうが、瓦礫の上でなんとか生きのびることができた。ジャックはローズを瓦礫の上に乗せ、長い時間冷たい海の中にいたため、体力を奪われ力尽きてしまった。
救助された後、ローズはローズ・ドーソンとジャックの姓を名乗り、生きてきたことを明かす。
映画『タイタニック』のラストシーンは?
チームの責任者であるブロック・ロベットにすべてを語り終えた老婆のローズは、
ひそかに隠し持っていた青いダイヤ『碧洋のハート』を海に放り投げてしまう。
その後、暖かそうなベッドの中で静かに眠りにつくのだった。
そして再びタイタニック号の中へ若い日の姿でジャックに会いに行く。
船の中には亡くなったはずの人々が迎えてくれる。
ウエディングドレスを着たローズは、階段で待つジャックの元へと行く。
2人は周りの人々に祝福されキスをする。
夢のようなラストシーンですよね、ジャックが言ったように
ローズはタイタニック号から生還し、たくさんの子供を残し、暖かいベッドの上で死ぬ。
言われた通りの最後を迎える。そんな風に見えます。
ただ、監督のジェームズ・キャメロンはこのラストシーンのローズについて
生死に関しては特に断言していません。
観た人の想像におまかせするということですかね。
映画『タイタニック』のラストシーンから考えられる2つの意味とは
こんな素敵なラストシーンですが、これには2つの解釈があります。
1つめは、すべてを語り終えたローズは、自分の持つ『碧洋のハート』を
ジャックとの思い出の品として海に沈めました。
やっと会いに行けると確信し、眠るように亡くなってあの世でジャックと再会し結ばれたと考える解釈。
物語では、老婆として出てくるローズは100歳を超えており、船から生還した後も子供を持ち、幸せな人生を歩んだことが写真から伝わってきます。
人にかつての恋人と悲惨な海難事故の話をして気持ちに整理がつき、安心して旅だったと考えてもおかしくはありません。
2つめは、ジャックと再会したのは、夢の中だけという解釈。
眠りに落ちた後、いつものジャックとの夢を見ているだけとの見方もあります。
ローズは船から生還し、他の人と家族を作った後もジャックのことを想っていて、毎晩のようにジャックと結婚する夢をみていたとする考えもあるでしょう。
その後もローズは生きていたと考えることもできます。
映画の主題歌となった曲にもそのヒントがあります。
タイタニックの主題歌といえば、『My Heart Will Go On』セリーヌ・ディオンの曲です
毎晩、私は夢の中で
あなたを見て、あなたを感じる
あなたは今でもここにいる
この歌詞の通り、毎晩夢をみていたということであれば、
ローズの夢という解釈も間違っていないのかもしれません。
作曲家のジェームズ・ホーナーは、曲を作るつもりのなかったジェームズ・キャメロン監督に秘密で、作詞家のウィル・ジェニングスと歌手のセリーヌ・ディオンに曲への参加を依頼し、この映画の為に曲を製作したので、もちろん映画の内容も考えているはずです。
主題歌もラストシーンの後に流れるので、つながっているかもしれませんね。
まとめ
- 映画『タイタニック』のラストシーンには2つの意味がある
- 映画『タイタニック』は世界最高興行収入を記録した超大作
- 実際にあったタイタニック号沈没事故を元に作られた悲恋のストーリー
- ラストシーンは、沈没した船の中で2人が祝福されるシーン
- 2つの意味の1つめは、ローズは亡くなったとする考えと、
2つめはローズは生きていて毎晩ジャックの夢を見ているという考えがあるが、
どちらかはわからない
私個人としては、ローズが亡くなって、やっとジャックの元に帰れたと考えたいです。
その方がロマンチックじゃないですか?
昔映画館でこの映画を観た時はここまで深く考えませんでした。
今回、再度観てみてただの恋愛映画にはない深い考察ができたのですごく良かったです。
上流階級の娘と貧しい絵描きが恋をするのも難しかった時代背景と、
海難事故のシーンは人が極限の状態になるとどんな行動を取るのかがわかり、
事故のあとジャックがローズに言った言葉の深い意味とラストシーン。
謎は残りますが、残ってもいいからまた観たいと思える映画でした。
ぜひあなたもラストシーンに注目して観てみてくださいね。