生活

メサイアコンプレックスの対処法とは?当事者がお伝えします。

「誰かのためになりたい」

そう思えることは本当に素晴らしいですよね。

貢献心の高い人は、みんなから尊敬され、好かれていることが多いです。

ただ、貢献の見返りで、自己肯定感を保っている場合もあります。

貢献心の強い人ほど、本心から貢献したいか、それとも自分の価値を感じたくて貢献したいか、疑心暗鬼になりませんか?

後者の状況メサイアコンプレックスと言います。

この状態だと、貢献しているのに、自分は満たされない辛さに悩まれます。

今回はメサイアコンプレックスとは何か、どうしたら対処できるのか、実体験を元にお伝えしていきます。

目次

メサイアコンプレックスとは?

メサイアコンプレックスとは罪悪感、劣等感、無価値観、低い自己肯定感などによって人を救うことで自分に価値を感じたり罪悪感を払しょくしようという心理状態です。

引用:こころにまるを

簡単にいうと、「自分が救われたいから、他者を救う人」のことを指します。

メサイアとは救世主のことで、自分が救世主と思い込むことで、自分の劣等感を払拭し、自己の存在意義を確立しようとします。

どんな人がメサイアコンプレックス?

「人に尽くしている時は安心できる」
「人のためにならない自分は価値がない」
「自分を犠牲にしてまで人を助けなくてはならない」

日頃からそう思っている方は、メサイアコンプレックスを抱えている可能性が高いです。

また客観的にみたときに、
「いつも問題を抱えている人の側にいる」
「なぜか悩みのタネとなる人(恋人や友達など)から離れない」
「人間関係のトラブルに巻き込まれやすい」
ことが多いのも特徴です。

メサイアコンプレックスを抱えている人には、「助けれる人」が必要なので、常に困っている人を求めています。

仮にトラブルに巻き込まれたとしても、本人からすると問題ではありません。

逆に解決することで、相手が離れていってしまうことの方が問題なのです。

自分はメサイアコンプレックスかもと思ったら

自分がそうかもしれない、と思って心が辛くなった方もいると思います。

ただ、お伝えしたいことはメサイアコンプレックスを責めてはいないということです。

これだってあなたを守ってきた大切な考えです。

私もメサイアコンプレックスを抱えているので、辛いお気持ちは痛いほど分かります。

相手が離れていくと思うと、追いかけたくなりますし、わざと相手の気を引くようなことをする時もあります。そんな自分の醜さに自己嫌悪にも陥ります。

一方で、貢献しないと攻撃され、傷ついた過去もあります。
集団では、自分が存在しているだけでは許されませんでした。
集団に馴染み、自分を守るためには、貢献しかなかったのです。

自分を守ってくれた貢献を手放すことは、生命の危機さえ感じます。

大事に築いてきたものを、「ダメだから変えろ」と片付けることはできないです。
それに向き合うことはとても辛いことです。

だから無理に向き合わなくてもいいんです。

自分が向き合いたい、変えたい、と思ったら向き合えばいいんです。

心が辛かったら、そっとページを閉じてください。今はまだ早いのかもしれません。

心から解決したいな、と思う方は読み進めてくださいね。

どうやったら解消できるの?

①貢献することをやめる

貢献することをやめてください。

一切何もしないでください。

最初のうちは、「あぁ、私がやらなくては。」と思うかもしれません。

とてつもない不安に襲われるかもしれません。

それでも意識的に手伝うのをやめてください。

まずは自分の時間を作ることにとにかく集中してください。

②恐怖に慣れる

他者に貢献しなくなると驚くほど時間ができます。

そして、その空いた時間は恐怖に襲われます。

何もしていない自分、誰にも感謝されていない自分、人との繋がりを感じられない自分、そんな自分の無力感にさいなまれます。

けど、それでいいのです。

それが本来の自分です。

今までは貢献することで、その無力感を忘れようとしていたのです。

ただ、その恐怖が何日も続くと、不思議なことに慣れてきます。

そして、その状態でも自分は自分でいられて、死なないことに気づきます。

徐々に恐怖感が和らいできて、何かしたくなってきます。

③好きなことを見つける

ガチガチに防御していた心の壁が壊れてきて、徐々にあなたの感性が戻ってきます。

今までなんとなくスルーしていたものの中に、あなたの好きが見つかっていきます。

音楽、映画、場所、人。
どんどん自分の好きなものが見つかっていきます。

ぜひ、それに関わっていってください。

「人の役に立つ」という他者軸の選定基準ではなく、「好き」という自分軸を基準にしていくのです。

他者貢献で自分を満たすのではなく、好きなもので自分の心を満たしてください。

誰がいなくても、私は私でいていい。

自分の好きなものにもっと触れていたい。

そう思えた頃には、いつの間にかメサイアコンプレックスは消え去っています。

みんな悩んでいる

私が参考になった人を共有します。

・シンヤサイズ
https://note.com/shiny_size/n/n52fcf7d4feb6

この方もメサイアコンプレックスに悩まれていて、上記のプロセスを試されていました。

より具体的に書いてあるので、一例として参考になるのではと思います。

まとめ

  • メサイアコンプレックスとは、人を救うことで自分の肯定感を保とうとすること
  • 自分を犠牲にしてまで人に貢献しようとしている人に多い
  • 無理に向き合おうとしなくていい
  • 乗り越えるために、貢献をやめ、恐怖に慣れ、好きなものに触れよう

誰がなんと言おうと、あなたは存在しているだけで価値があります。

貢献なんてしなくていい。

他者に貢献している限り、自分の課題は解消しません。

他者の課題に介入するのは、自分の課題を直視することを恐れているだけです。

まずは自分を癒していくことから始めましょう。