人には「生きる権利」もあれば「死ぬ権利」もある。
安楽死をテーマにしているこの作品は、「死」に対して非常に考えさせられる作品になっています。
病気で苦しむ家族を早く楽にさせてあげたい遺族と
その思いに応え患者を次々に安楽死させていく正体不明の謎の医師、
安楽死を止めるべく正体不明の謎の医師を追う刑事
立場が違うことによって「死」に対しての考え方の違いに
深く考えさせられる作品になっています。
目次
あらすじ
依頼を受けて患者を安楽死させる正体不明の謎の医師「ドクターデス」
警察は正体を探るべく捜査に乗り出すが現場へは手掛かりもなく
目撃者の情報を元に犯人の似顔絵を描こうと試みるが、あまりにも特徴がつかめず
似顔絵を描くのも難しい状況でした。
そんな正体不明の「ドクターデス」の安楽死の手助けを阻止するべく
警視庁捜査一課で検挙率ナンバー1の犬養隼人と、相棒で頭が切れる頭脳派の高千穂明日香が立ち上がります。2人は「ドクターデス」を逮捕しようと必死に捜査に当たりますが、
なかなか手掛かりが掴めず、被害者は増えていくばかりでした。
そんな中、犬養は病気で入院中の自分の娘をおとりにして
「ドクターデス」を捕まえようと大胆な行動に出ます。
しかし、失敗に終わりピンチに追い込まれた犬養だったが、
相棒の高千穂と協力して「ドクターデス」を追い込む…。
キャスト
犬養隼人(綾野剛)、高千穂明日香(北川景子)、沢田圭(岡田健史)、警視庁捜査一課の刑事(前野朋哉)、警視庁捜査一課の刑事(青山美郷)、警視庁捜査一課の刑事(石黒賢)
大ヒットドラマ「MIU404」で機動捜査隊の刑事を演じた綾野剛さんが、今回の映画では
警視庁捜査一課で検挙率ナンバー1の刑事を演じます。一見似ているような役柄ですが、ドラマとはまた違ったタイプのようで、映画での演技に注目です。
北川景子さんは2016年には「家売るオンナ」、2017年には「探偵はBARにいる3」などの映画やドラマに多数出演しており、様々なタイプの役をこなしています。また、TVCMへも多く出演していて、役者としてもモデルとしても活躍しています。
ドラマ、映画、CMなど幅広く活躍している2人ですが、今回は相棒ということでどのような演技を見せてくれるのでしょうか。楽しみです!
実在した「ドクターデス」
この映画は、元々は中山七里さんの推理小説で、刑事犬養隼人シリーズの第4作目となる作品です。中山さんの作品の特徴は、過去の凶悪事件の話を元に小説化していることです。例えば、1888年にイギリスで起きた「切り裂きジャック事件」をモデルにしたのが
犬養シリーズ第1作目となっています。こちらは、沢村一樹さん主演で、2015年にドラマ化されています。
「ドクター・デスの遺産」でモデルになっている事件も存在しており、実在の人物がモデルになっています。
1928年生まれでアメリカの病理学者であり元医者でもある
「ジャック・ケヴォーキアン」
彼は、積極的安楽死の肯定者で、手作りの自殺装置を開発して自殺の手助けをしていました。その数は130人にも上り、殺人医師と呼ばれていました。
1999年には裁判で有罪判決になり収監され、2011年には83歳で病死しています。
上映開始日
- 2020年11月13日(金)
- 全国公開
コロナウイルスの影響もあったため、会見などもなかなか行えない中での上映開始日決定のようです。マスク手洗い等予防をしっかりして劇場で楽しみましょう。
まとめ
- 安楽死の手助けをする「ドクターデス」を追う物語
- 刑事ドラマに出演していた綾野剛さんと、ドラマや映画などマルチに活躍している北川景子さんの2人の演技に注目!
- 実在した過去の凶悪事件をモデルにして作られた中山七里さんの刑事犬養隼人シリーズ第4作目
- 2020年11月13日(金)全国公開
「安楽死」については、実際に死と直面しなければ考えないことだと思います。
しかし、他人事ではなくいつか自分の身にも起こりうることなのです。
もし、自分が病気で寝たきりになり、2度と立つこともできないまま、
いつか来る最後の日まで1人天井を見ながら残りの人生を生きていくことになったら何を思いますか?
もしかしたら、「早く楽になりたい。人生を終わりにしたい。」なんて思うかもしれません。
しかし、そのような事があってはならないという事くらい、みんなが分かっていることなんです。「安楽死」という選択肢を選ぶまでの経緯や、苦しむ患者自身の姿、
その姿を間近で見ている家族など、様々な思いが交錯していく中で出す「安楽死」という
決断は果たして正義なのか、はたまた悪か…。
綾野剛さんと、北川景子さんのタッグがお送りするクライムサスペンス映画
2020年11月13日 公開です。
楽しみですね!