健康

大動脈解離とは?わかりやすく解説!日々の生活、気をつけることは何?

『ベルセルク』という漫画を知っていますか?ダークな世界観と圧倒的な絵の表現力で人気を博した作品です。幾度かアニメ化もなされていました。

その作者、三浦健太郎さんが2021年5月6日、亡くなりました。病名は大動脈解離。そう、今から私があなたにお伝えする病気です。

このように、死の危険も高い大動脈解離。では、順に説明していきましょう。

どういう病気?

大動脈とはからだのどこにあるのでしょうか。

心臓はポンプである、と言われます。その心臓は4つの部屋に分かれています。すなわち、左心房、左心室、右心房、右心室です。

大動脈はこの中の左心室とつながっています。そしてからだ中に血液を届けています。

血管は三重構造をしています。内側から、

  • 内膜…薄くてやわらかい膜
  • 中膜…平滑筋と弾力性のある繊維
  • 外膜…薄いけれど丈夫な膜

といいます。

大動脈もしかり。

さて、からだ中に血液を届けるには、心臓が強い力で押し出す必要があります。よって、大動脈は一番、血流の圧力がかかる場所です。

大動脈を含め血管は、弾力性でもってその力に耐えています。しかし、動脈硬化などで脆くなっている血管は力に耐えることができません。

結果、どうなるか。血液が血管を破ってしまいます。

大動脈においては、外膜は強力なのでそう簡単には破られません。内膜が破られ、中膜が破られ、血液が中膜と外膜の間のルートで流れる状態。これが大動脈解離です。

どんな症状が出るの?

 

大動脈解離はまず、突然の激痛から始まります。場所は胸や背中。この激痛は「杭が刺さるような」とも表現されるほど激しいものです。

予兆もない突然の激痛のため、それだけで意識を失ったり、そのままショック死をむかえることさえあります。

この激痛を幸運にも乗り切り、救急搬送されてもまだ油断はできません。大動脈解離は1時間に1%死亡率が上昇すると言われています。大至急、手術などが必要です。

無事に病院に運ばれたあなたには、大動脈解離が起きた部位によってこの後の処置が変わってきます。

大動脈は一度上に伸び、その後下に向かって血液を流します。ちょうどクエスチョンマークの形をしています。

まず、このクエスチョンマークの上部で大動脈解離が起きた場合。この時は緊急の手術を行います。分、秒を争う時間との勝負になります。人工血管に置き換える手術などがあります。

そして大動脈解離がクエスチョンマークの下降する部分で起きた場合。こちらでは手術も検討されますが、血圧を下げて病態を安定させるという薬物治療も選択肢にあがります。

病院に運ばれたら?

あなたが突然の激痛で救急車によって運ばれたら?おそらく、CTスキャンの検査を受けているでしょう。

実は大動脈解離の症状は激痛だけではありません。大動脈のどこで起きたかで、様々な症状を現します。

例えば大動脈から脳に血液を送る部分に障害が起きたら?この時、脳は虚血状態、つまり血液の不足により機能が低下した状態になります。

また、手足に血液を送る部分に障害が起きることもあります。この場合は手足の異常として現れます。

このように激痛以外の症状も出るため、一見しただけでは大動脈解離と判断できません。

時間との戦いでありながら、即手術と言う訳にはいきません。

幸いなことに、日本にはCTスキャンのある病院が世界的に見ても多いのです。よって、まずCTスキャンで確認をしてから迅速に手術、ということになります。

大動脈解離がこわい!日々の生活で気を付けること

以下、大動脈解離を起こす原因と言われているものを挙げていきます。

  • 動脈硬化
  • 高血圧
  • 喫煙
  • ストレス
  • 脂質異常症
  • 糖尿病
  • 睡眠時無呼吸症候群

該当する病気を持っているならもちろん警戒が必要です。しかし、どの病気も無いというあなたも安心と言う訳にはいきません。喫煙習慣がやめられない、常にストレスにさらされている。もしそんな状況なら、少なくとも黄色信号だとは認識したほうがよいでしょう。

あなたが女性であれば、発症率は男性の3倍になります。70代に多いと言われていますが、40代~50代でも油断は禁物。冒頭で触れました漫画家の方は、54歳という若さでした。

まとめ

  • 大動脈解離は血液が内膜・中膜を破って、中膜と外膜の隙間を流れる病気。
  • 症状は不意の激痛から始まる。場所は胸や背中。その後、異常が起きた場所によって異なる症状が出てくる。
  • 日本ではCTスキャンから手術、という流れが多い。手術は時間との勝負。
  • いわゆる基礎疾患のある人はもちろん警戒が必要。また、タバコがやめられない、いつもストレスにさらされているなども要注意。

最悪の場合死に直結する大動脈解離。ですが、むやみに恐れず、健康的な毎日を送るのが一番の予防。例えば私のストレス発散法は大声を出すことです。今はコロナの影響でカラオケ店が閉まっているため、なかなか難しいのが悩みどころ。そこで次の手、趣味の読書に浸ります。

このように、ストレス解消法はいくつも持っているのが良いです。3つ、4つほど持っていれば、どれも実行できないという状況は避けられます。

あなただけのストレス解消法を見つけて日々健やかに生活するのが、一番の対処法です。