多肉植物の魅力の一つに、
「お気に入りの品種を自分で増やせる」というのがありますよね♪
生命力の強い多肉植物は、他の観葉植物では考えられない方法で、
数を増やすことが出来ます。
その方法というのが、「葉挿し(はさし)」という方法!
なんと、葉っぱから根っこと芽が出るんですよΣ(゜□゜)
「挿し木」が出来る観葉植物は色々あると思いますが、
まさか葉っぱで増やせるとは……。初めて知ったときは衝撃でした。
方法はとても簡単ですが、葉挿しから大きく育てるには、
ちょっとしたコツも必要になります。
今回は、そのコツを簡単にまとめて、ご紹介します♪
目次
「葉挿し」の方法
「葉挿し」とは、
多肉植物の葉っぱから、発根・発芽させる方法のことです。
葉挿しの方法
- 多肉植物の葉っぱを用意。
株本体から、葉を左右に揺するようにして、葉の付け根から取りましょう。 - 鉢皿などに乾いた土を入れ、取った葉の付け根が土に触れるように置く。
「葉挿し」とは言うものの、土に「挿す」より、「置く」という感覚です。
付け根部分を土に埋めてしまわないように。
発芽するまで、水はあげません! - 発芽・発根したら、(徒長していることもあるので)形が整っている新芽ギリギリまで土に植え直して、水をあげる。
個体差はありますが、葉を取ってから1ヶ月程度で、発芽・発根することが多です。 - 完了★
その後は、他の株と同じように育てる。
時々、鉢の隅にいつの間にか落ちていた葉から、発根・発芽していることがあります。
本当、多肉植物の生命力すごい!
「葉挿し」から大きく育てるための方法
葉を土に置いてから、発芽・発根までいっても、
そこから大きく育てるのが意外と難しかったりします。
私もよく失敗しちゃって……(ーー;)
失敗しないためのコツを、いくつか紹介しますね!
葉挿しに適した季節
基本的に、その多肉植物の成長期に当たる時期に、葉挿しは行います。
成長期に葉挿しを行うことで、その後の成長もしやすくなるためです。
多くの品種にとって、春か秋ですね。
反対に、避けた方が良いのは、梅雨時期!
じめじめしているし、日照も少ないし、成長には適しません。
うちの子、ちょっとバタバタして植え替えるタイミングを逃してたら梅雨入りしちゃって、今ではここまで伸びてしまいました……↓
ここまで来る前に、植え替えた方が良かったんですけど。
梅雨が開けたら、植え替えます;
植え替えるときは、茎の部分は土に埋め、葉の部分が土から出るようにします。
葉の取り方
「葉の根元が綺麗であること」が、葉挿しにおいてはとっても重要!
そのため、綺麗に葉を取ることが大前提ですね!
葉を取るときには、葉を左右に揺らすようにして、丁寧に取りましょう。
中には取りにくい葉もあるので、そんなときは別の葉を狙ってみて。
無理に葉を取ってしまうと、根元が傷み、葉挿しの成功率が下がります。
また、株本体にもダメージになってしまいます(><)
葉挿しに使う葉は、株の一番下の葉でも、使えなくはないです。
株全体の形も崩れないし、そうしたいのはやまやまですが……
元気な芽を出したいのなら、一番下から2段目くらいの葉を取った方が、
葉挿しの成功率は高くなりますよ!
育てる場所
新しい芽が発芽するまでは、風通しがあれば、日差しが少ない場所でも大丈夫です。
日差しが強すぎる場所だと、葉が乾きすぎてしまうので、半日陰くらいが丁度良いです。
発芽したら、成長のために日光が必要になります。
強すぎる日差しは葉焼けの原因になるので、徒長しない程度に、
明るい日陰で管理をしましょう。
葉挿しに適した土
多肉植物用の土を使っていれば、概ね問題ないです。
ただ「多肉植物用土」といっても、商品によって、土の大きさに差があったりします。
撥水重視で土の粒が大きい物は、大きい株には適しているかもしれませんが、
葉挿しにはちょっと不向きかな、というのが自分の印象。
根っこがうまく水分を吸えないのか、どうも乾きやすいんです。
粒が小さめの多肉植物用土を使うか、
粒が大きい土に観葉植物用土を混ぜるかして、
丁度良い土を目指してみましょう。
葉挿しに向いている品種
全ての多肉植物が、葉挿しに向いているという訳ではありません。
光を取り込むための「窓」が特徴的なハオルチア系なんかは、
脇芽を株分けした方が、確実に株を増やせます。
では、葉挿しに向いている品種はどれか?
例えば、以下のような品種ですね。
- エケベリア系
ロゼッタ上に葉を広げるのがかわいらしい、エケベリア系。
市場にも多く出回り、ファンも多い、人気種ですね。
- グラプトペタルム系
成長するまではエケベリアに似ているけれど、茎を伸ばすように成長する
グラプトペタルム系。
朧月(おぼろづき)とかは、結構いろいろな場所で見かけます。
そして大体、かなり茂っている。それだけ、生命力が強いんでしょうね。
屋根一面が朧月に覆われている家を見たときは、さすがにちょっと引きました(笑)
- パキフィツム系
まるっとぷりっとした葉が特徴の、パキフィツム。
「~美人」という名前がついた品種が多かな?
- セダム系
小さく丸い葉が連なっているのが特徴のセダム系。
品種によってはグランドカバーにも使われるだけあって、生命力めっちゃ強いです。
ただし、小さい葉で群生するタイプは、蒸れに要注意。
上記は、ほんの一例です。
ポロッと葉がとれるタイプの物は、概ね葉挿しに適していると言われています。
気になる品種があったら、適した増やし方を調べてみると良いですよ♪
まとめ
葉挿しした多肉植物を大きく育てるために、
おさえておきたいポイントは以下の5つです。
- 葉挿しは成長期に行う。多くは春や秋。
- 葉は、根元が綺麗に取れるよう、左右に揺らしながら丁寧に取る。
下から2段目くらいの、古すぎない葉がオススメ。 - 芽が大きくなるまで、風通しの良い明るい日陰で管理する。
- 土は、撥水性が良すぎない、やや粒の小さい多肉植物用の土を使う。
- 葉挿しには、ポロッと葉が取れやすい品種が向いている。
「エケベリア系」「グラプトペタルム系」「パキフィツム系」「セダム系」など。
葉挿ししてから発芽・発根までは、おおよそ1ヶ月程度です。
その間は、気長に芽が出るのを待ちましょう♪
発芽・発根したら、その子が大きく育てるように、日々観察して、
しっかりサポートしてあげましょうね!