生活

多肉植物を徒長させない育て方とは?押さえておきたい3つのポイント!

買ったときはプリッとして可愛かった多肉植物が、
いつの間にか、ひょろっと頼りなく、形が崩れてしまったこと、ありませんか?

その状態を「徒長(とちょう)」と言います。

徒長してしまうと、せっかく可愛い鉢で育てても、寄せ植えしても、
見た目が悪くなってしまいます。
今回は、「徒長」について、ご紹介します。

目次

多肉植物の徒長とはどんな状態?

徒長とは

徒長とは、葉と葉の間隔が開き、茎も頼りなくなってしまった状態です。
悪化すると、自分で自分の体を支えきれず、力なく倒れてしまいます。
この状態の多肉植物は、病気とまでは行きません。しかし、
病弱で、害虫への抵抗力も弱くなっています。

徒長と成長の違い

「徒長と成長の見分け方がわからない」と言われたことがあるので、
簡単に説明しますね。

徒長の場合

確認するところは、2点です。

  • 葉と葉の間隔が広くなっていないか?
  • 茎が力なく、ひょろっとしていないか?体を支えられず、倒れていないか?

この二つ……とくに一つ目に該当していたら、徒長の可能性が高いです。

成長の場合

こちらは、葉の下にはもう葉ありません。
しかし、成長点付近は、葉がぎゅっとまとまっています。
また、幹の太さが一定で、しっかりしていますね。
その為こちらは、「成長して、その過程で古い葉っぱが落ちた状態」と言えます。

徒長を引き起こす原因

原因としては、主に以下の3つが挙げられます。

原因その① 日光不足

日光不足は、徒長を引き起こす、最大の原因と言えます。
成長に必要な日光が不足した状態で育てると、多肉植物自身が、日光を求めてヒョロヒョロと体を伸ばしていきます。その結果が徒長です。

 

原因その② 水や肥料のやり過ぎ

水や栄養がありすぎて、与えられている日光量とのバランスが崩れた状態です。
その結果、太陽を求めてヒョロヒョロと体を伸ばすことになります。

 

原因その③ 風通しの悪さ
人間と同じように、植物にも、成長に関わる「エチレン」というホルモンがあります。
「エチレン」は適切な風通しを受けると分泌され、茎の過度な伸びを抑え、太くする作用があります。
風通しが悪いと「エチレン」が分泌されず、徒長に繋がってしまいます。

徒長させない(悪化させない)育て方

徒長を防ぐためには、先ほどお伝えした3点について、対策をしておくことがポイントになります。

対策その① 成長期を確認

多肉植物にはそれぞれ、「春秋型」「夏型」「冬型」といった成長期があります。
この成長期を確認しないことには、対策は始まりません。

 

対策その② 日光と風通しを確保

成長期ごとに、適切な日光量というものがあります。
まずは、日当たりが1段階良いところに移動してみましょう。
この時、風通しがより良くなることも意識してください。

 

対策その③ 適切な水やり

成長期のタイプごとに、適切な水やり頻度、肥料の与え方があります。
資料を見ながら、現在のお世話の頻度、内容を振り返ってみましょう。

 

各成長期ごとのお世話について、こちらにまとめていますので、
よかったら参考にしてください。

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★ここに注意!★

日差しが足りないからといって、
すぐに直射日光の下には持って行かないでください!

今、その子はとても弱っています。
急に直射日光の下に移動すると、日差しの強さに耐えられず、
葉っぱが葉焼けしてしまうかもしれません(><)

少しずつ明るいところに移すとか、日に当てる時間を少しずつ延ばすとかして、
ちょっとずつ明るさに慣らしていくと良いですよ!

徒長して、見た目が悪くなってしまったら?

徒長してしまい、見た目が悪くなってしまったら、どうしたらよいか?
その場合は、「挿し木」という方法で、仕立て直すことが出来ます。

「挿し木」の方法

「挿し木」によって、お気に入りの多肉植物を増やすことも可能です。
覚えておいて、損は無いと思いますよ♪

必要な道具

  • はさみ(清潔な物を選ぶ)
  • 多肉植物用の土(乾いた状態)
  • 植え替え用の鉢

手順

  1. 挿し木したい部分を、はさみでカット
    (土に植える部分を1㎝程度意識してカットすると、植えやすいです)
  2. 土に植める部分の葉っぱを取り除く
    (左右に揺らすようにするとポロッととれます)
  3. 苗の切り口を乾燥させる(苗の太さによって、数日かかることもあります)
  4. 切り口が乾燥したら、新しい鉢に多肉植物用の土を入れる
  5. 土に、カットした多肉植物をさすように植える
  6. 完成★

★ここに注意!★

徒長した株は、病弱にはなっていますが、病気にはなっていません。
その為、すぐに「挿し木」しなければならない!というわけではないです。
成長が止まっている時期(春秋型の場合、真夏や冬)に焦って切ってしまうと、その後の成長がうまくいかず、弱ったままの可能性もあります。

慌てて挿し木する前に、まずは成長期を確認しましょう。
ワンクッションおいて、対応した方が、失敗せずに済みますよ(^^)

まとめ

  • 徒長とは、葉と葉の間隔が開き、茎も頼りなくなってしまった状態。
    病弱で、害虫への抵抗力も弱くなっている。
  • 徒長を引き起こす原因は、
    日光不足 ②水や肥料のやり過ぎ ③風通しの悪さ
  • 徒長を防ぐ育て方は、
    成長期を確認 ②日光と風通しを確保 ③適切な水やり
  • 徒長して見た目が悪くなってしまった場合、「挿し木」して仕立て直す

徒長してても、すぐに枯れてしまうことはありません。
けれど、放置しておくと病気だったりで枯れてしまうリスクは高いです。
早めに何か対策をしてあげることで、健康を取り戻すことが出来ますし、
あわよくば、株を増やすことも可能です。
諦めず、対策を検討してみてくださいね(^^)♪