ついに、梅雨に入りましたねー。
多肉植物にとっては、日差しが不足し、ジメジメと湿気も襲い来る、難儀な時期です。
健康状態を維持すべく、日々観察をすることが大切ですね!
観察していると、多肉さんの葉っぱに異常を見つけることがあると思います
先日私も家の多肉さんの様子を見ていて、黒い点が複数あるのを見つけました。
ということで、今回は、多肉植物の葉っぱに生じる、黒い点に関するお話です。
目次
原因は害虫?病気?
以前別の記事で、白い点についてご紹介しました。
その時は、原因として害虫を紹介しています。
しかし、黒い点々の場合、原因は害虫というより、菌が主の様子。
考えられる原因として、有力なのは以下の3つでした。
- 黒斑病
- すす病
- 黒すす病(仮)
では、それぞれがどういう物なのか、ご紹介します。
※多肉植物の白い点について紹介した記事は、こちらです↓
黒斑病(こくはんびょう)(黒点病:こくてんびょう とも)
名前が黒「点」病とも言うだけに、まずはコレを疑う人も多いかもしれませんね。
黒斑病は、糸状菌というカビの仲間に感染し、起こります。
梅雨のジメジメした時期に発生するので、丁度、今頃の時期ですね。
感染すると黒い点が生じ、徐々に広がっていきます。
そして株が弱り、枯れてしまうこともあります。
対策としては、薬剤による殺菌を行うこと。
他の株にカビが移らないように、可能なら土ごと植え替えて、薬剤を使用しましょう。
ちなみに、生じてしまった黒い点は治りません;
すす病
白い点の時にも少しだけ触れた、すす病。
まず、コナカイガラムシなど、害虫の排泄物に、菌が繁殖します。
菌が繁殖した排泄物は、黒く変色し、葉を覆います。
覆われた部分は光合成や葉の成長を妨げるので、成長が遅れます。
放置すると、害虫による被害と相まって、最悪、枯れてしまいます。
目に見えて、葉っぱに異物がついているので、
「黒い点々がでた」という感じとは、違うかもしれませんね。
ティッシュや爪楊枝などで除去が可能です。
害虫の排泄物が原因なので、害虫駆除することが、すす病の予防にもなります。
黒すす病(仮)
(←黒すす疑い中の子)
これについては、専門的な情報は見つかりませんでした。
ただ、多肉植物愛好家の中では、「黒すす」は強敵として知られているようです。
そのため、書かないわけにはいかないと思ったので、
いくつかの本やネットの情報を元に、個人的にまとめた内容を記載させて頂きます。
名前がすす病と似ており、同列に語られる場合もありますが、
資料写真や症状・対策比べたところ、どうにも別の物のように思われます。
症状としては、黒く小さな斑点が生じ、だんだん広がり、葉が黄色く変色していきます。
次第に葉が弱り、しおれ、ぽろっと取れたり、枯れてしまうこともあります。
症状だけ見たら、黒斑病と似ている……かも?
症状が出るのは、葉っぱの裏側や根元であることが多い様子。
原因ですが、ダニ(ハダニという説が濃厚?)により葉っぱの汁が吸われ、
そこにカビが繁殖し、黒い斑点が生じているようです。
すす病は排泄物に菌が繁殖しますが、黒すす病の場合、植物そのものに菌が繁殖する感じ?
風通しが悪かったり、湿度ががかかったりすると、かかってしまうそうです。
うちの子で以前被害に遭った子は、原因がわからず、枯れてしまいました(T△T)
この時、少なくとも、コナカイガラムシや目に見える害虫は見当たりませんでした。
黒い部分も、拭き取れるような物ではありませんでした。
そのため、多分ですが、排泄物によるすす病とは違ったのではと考えています。
調べによると、「ダニ太朗」などの殺虫剤が効くようです。
今年は難をしのげるように頑張ります!
その他、葉を黒く変色させる原因
紹介した3点の他にも、黒い点々ではないですが、葉っぱが黒く変色する場合があるので、
併せてご紹介します。
葉焼け
曇り続きだったり、屋内で育ててたりで、強い日光になれていない多肉植物が、
急に強い直射日光に当たったときに、起こります。
要するに、葉っぱの日焼けですね。
一度焼けてしまった葉っぱは回復しません。
しかし、その後日差しの量を適切に管理できれば、すくすくと成長を続け、
新しい葉っぱを広げてくれます。
梅雨の時期は、天気が悪い日が続きますよね。
一方で、梅雨の晴れ間の日差しがとても強い時があります。
この日差しに耐えられなかったりすると、葉焼けする可能性がありますので、
気をつけて参りましょう!
(↓去年、多くの葉が焼け焦げたものの、無事回復を果たした子。)
根腐れ
根っこが蒸れて傷み、腐ってしまって、葉っぱが黒く変色・枯れてしまう状態です。
根腐れは、葉っぱだけでなく、幹の部分まで傷んでしまうのが怖いところ。
気づくのが遅れると、ぽろぽろと葉っぱが落ち続け、枯れてしまいます。
葉っぱがブニブニと柔らかくなっていたら、要注意です。
こちらも、梅雨の時期は要注意ですね。
ほとんどの多肉植物にとって、梅雨~夏は休眠期です。
そんな中で、水をあげすぎたり、雨がかかりすぎたりすると、すぐに傷んでしまいます。
空気の通りをよくして、湿気がたまらないように心がけましょう。
もし根腐れを疑われる症状が見られたら、季節にかかわらず、植え替えましょう。
土を交換し、蒸れを解消した後、水やりを控えつつ、回復を待ちます。
まとめ
多肉植物の葉っぱに、黒い点が生じる原因として考えられるのは、以下の3です。
原因 | 対応 | |
黒斑病(こくはんびょう) | 糸状菌というカビの仲間に感染して起こる。 | 植え替えた後、薬剤を使用。 |
すす病 | コナカイガラムシなど、害虫の排泄物に、菌が繁殖。成長を妨げられ、結果、弱る。 | ティッシュや爪楊枝などで、排泄物を除去。薬剤を使用し、原因となる害虫を駆除。 |
黒すす病(仮) | ダニ(ハダニ?)に葉の汁を座れたところに、カビが繁殖。 | 「ダニ太朗」などの殺虫剤を使用。風通しの良い場所に移動。 |
この他にも、葉焼けや根腐れにより、葉っぱが黒く変色することもあります。
これからの季節、日光にも風通しにも雨にも気をつけなければならない、
多肉植物を育てる上で、要注意な日々が続きます。
皆さんの多肉植物さんたちが、無事、厳しい季節を乗り越えられるよう、
応援しています!!