多肉植物の魅力といえば、育てやすさと、その形ですよね!
その中でも、特に特徴的ともいえるのが、「冬型」の多肉植物です。
「多肉植物育てているけど、似たような姿が増えちゃったな」
「ちょっと変わった姿の植物を育ててみたいな」
そんな方は、「冬型」多肉植物を育ててみてはいかがでしょう?
育て方や特徴について、お伝えいたします♪
ちなみに、「春秋型」「夏型」も別の記事で紹介しているので、
興味のある方は、参考にしてみてください!
お世話のポイントについて、「冬型」にも通じる情報を載せていますよ♪
目次
冬型の特徴・育て方は? 5つの視点から解説
多肉植物「冬型」の特徴を、以下の5つの視点からお伝えいたします!
- 特徴・成長期
- 水やり
- 置き場所
- 作業する時期
- 肥料
特徴・成長期
「冬型」の成長期は、秋から春にかけて(気温5~20℃)の間です。
そして気温の高い、真夏の間は成長がとまります。
「冬型」とはいえ、気温5℃以下の、霜が降りるほどの寒さは苦手です(><)
冬型に限ったことではないですが、
多肉植物は体内に多くの水分を持っていますよね。
霜にあたると、その水分が凍ってしまって、どんどん元気がなくなっちゃいます;
中には、耐え抜いてくれる頑丈な子もいますが……
最悪の場合、一晩で枯れてしまう場合もあるので、皆様、お気をつけください!
ちなみに。
見た目について、個人的な見解をお伝えさせていただきますと……
「冬型」って、
見た目が石っぽいというか、あまり自己主張しないタイプが多いです(・▽・)
また、「脱皮」という成長の仕方をすることも、かなり個性的!亀か!(笑)
この点で、他の多肉植物とは一線を画すような気がしますねー。
水やり
- 春・秋:4月いっぱいまでは水やりを続けますが、その後徐々に頻度を下げます。
秋は、気温が20℃以下になってきたら、徐々に水やりを再開します。気温がしっかり下がった時間帯にお水を上げてください!
- 夏:6月には、水やりをストップ!気温が下がるまで我慢です。
- 冬:成長期です!土が乾いたら、たっぷりお水をあげましょう。
★ここがポイント★
水やりする時、土が乾いたかどうか、どうやって確認するか?
迷いますよねー。
一つの目安になるのは、土の色が白っぽくなっているかどうかです。
多肉植物用の土は、濡れると色が濃く変わる物が多いんです。
そのため、水やりをしたときの色を覚えておけば、
土が乾いたかどうか、一目で見分けることが出来ます!
どうしてもわからなかったら、
「乾いたかな」と思った後、2日ほど待ってみましょう。
そのくらい水やりが遅くなっても、多肉植物は頑丈なのですぐ不調になったりはしません。
それよりも、水やりをしすぎて、根が蒸れちゃう方が怖いです(><)
置き場所
- 春・秋:成長が緩やかな時期です。この時期に強い日差しに当てると、枯れてしまう場合もあります。日に当てるなら半日程度にして、明るい日陰で育てましょう。
- 夏:休眠期です。直射日光は強すぎるので避け、風通しが良い場所で育てましょう。
- 冬:できる限り、日に当てて育てましょう!ただし、霜に当たらないよう、屋内で!
★ここがポイント★
冬、屋内で育てている時にちょっと気にかけて欲しいのは、気温です。
暖房器具をずっと使っている場合、気温が下がりきらない状態になりますよね。
そうすると、冬型多肉さんが「おや?春かな?」と勘違いして、
休眠に向け、成長を緩やかにしてしまうことがあります。
こまめに換気して、涼しくしておくことが、
しっかり成長して貰うためのコツです★
作業する時期
ここで言う作業とは、手入れとしての「植え替え」、数を増やすための「株分け」等です。
冬型は、9月頃から少しずつ成長を再開します。
そのため、9月頃~11月頃に、植え替え等の作業を行いましょう!
★ここがポイント★
気温が下がってきて、水やりをしてもどうにも調子が悪そうな子がいたら、
その子は夏の間に、根が弱っているかもしれません(><)
植え替えの時に、弱ったり傷んでいる根を取り除いてあげましょう。
古い根っこは、黒っぽく変色し、もろくなっています。
逆に、新しく元気な根っこは、白っぽくしっかりしています。
元気な根っこを傷つけないように気をつけながら、
古い根っこを取り除いてあげてください。
ちなみに。
植え替えや株分け等作業の方法については、こちらでまとめているので、ご覧ください★
肥料
基本的に、肥料がなくても元気に育ちます。
どうしても肥料をあげたいなら、時期は成長を再開する9月頃から。
2ヶ月に1回、固形の肥料を上げるか、2週間に1回程度、液体の肥料をあげます。
使う肥料は、「緩効性肥料」という、効き目がゆっくりとしたものを使います。
★ここがポイント★
なぜ「緩効性肥料」を使うのか?
その理由はいくつかあります。
まず、多肉植物はもともと、栄養分の少ない土地に生息します。
また、他の草花や野菜より生長がゆっくりなので、そこまで肥料は必要ありません。
栄養分が多すぎると、根っこが傷んでしまう原因になります。
そんなわけで、
効き目が緩やかな緩効性肥料を、控えめに上げるのが良いとされています。
まずはこれから育てよう! オススメの品種3選
コノフィツム
コノフィツムは、「冬型」多肉植物の典型とも言われます。
この写真だとちょっと見えづらいですが、コロンとした形や、足袋のような形などが
あります。休眠中はシワシワと枯れたような姿をしていますが、成長期に入ると
殻を脱皮するように脱ぎ、新しくきれいな姿を見せてくれます。
下写真の「碧魚連(へきぎょれん)」は、コノフィツムの仲間です。
葉をつる状に伸ばすのが特徴で、人気もあります。
リトープス
とにかく形のユニークさが特徴のリトープス。
一対の葉っぱが肥大し、こんな形になっています。
色や模様が様々で、「生ける宝石」との呼び名も!
写真のように、切れ目のような部分がパカッと割れて、新しい葉が姿を現します。
「日輪玉(にちりんぎょく)」という茶色い品種は、丈夫で、市場でもよく見かけます。
育てやすいので、初めてさんにオススメ!
<いきなり★雑学コーナー>
ご紹介した「コノフィツム」「リトープス」を合わせて、「メセン(女仙)」と
呼ぶこともあります。
「サボテン(仙人掌)」が男らしい見た目をしているのに対し、つるっとして女性のようだ、ということで、名付けられたとか。
確かにサボテンは男前っぽいですが……花は、十分可愛いですよね(^^)
アオエニウム
乾燥に強いのが特徴で、茎の先端に放射状に葉を広げます。
色も様々で、緑色や、黄色とピンクの縁取りが美しい品種もあります。
そして黒も存在し、黒い葉の代表格は「黒法師(くろほうし)」という種類のもの。
以前、マツコデラックスさんが育てたことがある、とテレビでも言っていました(^^)
マツコさんに黒法師……似合うかもしれない(笑)
まとめ
冬型の多肉植物を育てる時のポイントは、以下の5つです。
- 成長期は気温5~20℃の秋から春。気温が5℃以下の環境は苦手!
- 水やりは、気温が20℃以下になったら徐々に初めて、冬はたっぷりと。
- 風通しは年中重要!冬場は日当たりのよい場所へ。他の季節は直射日光が当たらないように気をつけて。
- 植え替えなどの作業は、9~11月頃に行いましょう!
- 肥料は上げなくてもいいけど、あげたいなら、9月に緩効性肥料を。
初心者さんにおすすめの冬型多肉植物は、以下の3種です。
- コノフィツム
- リトープス
- アオエニウム
見た目や成長の仕方が、他の多肉植物とはちょっと違うのが多い冬型。
「それが良いのよ!」って方も多いみたい(^^)
ちょっとホームセンターやお花屋産に足を伸ばして、多肉植物置き場をのぞいてみては?
一目惚れする子が待っているかも♪