「クレームはありがたいと思え。それに対応することで、自分たちが1つ成長できるんだから」
と、数年前に誰かに言われた気がします。
ただそれは、質の良いクレームだった場合です。
少なくとも、対処することが可能なクレームです。
私が経験してきた中には、対処することが物理的に不可能なクレームもありました。
この記事では、コンビニのクレームあるあるをご紹介します。
目次
コンビニのクレームあるある
どうしてもオーソドックスなものが多くなってしまうのですが、頻度が多い順に1〜3と順位をつけて発表していきます。
コンビニのクレームあるある その1「入れ忘れ」
私が経験した中では1番多い印象でした。
私が働いたお店の中で、建設現場の近くにあったお店がありました。そのお店では、お昼時に一気に現場作業員の方々が押し寄せてきます。
私は夜勤なので実際にお会いしたことはないのですが、日勤の人の話だと、
この時に箸なんかを入れ忘れようものなら、怖い顔したおじさんが直接クレームを言いにきていたそうです。
箸がないと食べられない訳なので、仕方ないことですが。
それに怯えてやめちゃった人もいるとか、いないとか…
昼時のようなお客さんが多い時にさらにクレーム対応まで入ると、お客さんの列が店の奥の方まで伸びて壮観です。
私が働いていた深夜シフトでも終電までは割と忙しいのですが、長蛇の列が消えた後はよく酸欠で頭が痛くなっていました。
コンビニのクレームあるある その2「店員の対応」
これまた結構多いです。
声が小さいとか、元気がないとかもあるのですが、声がデカすぎ、というクレームもありました。実際そのお店の面接を受けたときに店長から「うちの客は富裕層の方が多いから、落ち着いた接客をするように」みたいな注意がありました。
私は生まれてこの方クレームを入れたことも入れようと思ったこともありませんが、確かに、静かすぎる店員よりもうるさすぎる店員の方が圧倒的に嫌ですね。
その他「釣り銭を渡すときに手を触ってくる人がいてキモい」「なんかあの人いつも臭い」「肉まんとコーラを一緒に入れられた」「店員同士の私語がうるさい」などなど。
私自身が受けたクレームとして「見下してきた」というものがあります。
私身長が187cmありまして、この身長でさらに無表情だったりすると、お客様としては見下されているように感じたり、威圧されているように感じるそうでした。
普段自分より大きな人間と接することがほとんど無いので、これは自分としても大きな発見でした。
それからは無理矢理にでも笑顔を作るようにしました。そうすると中には笑顔を返してくれるお客様もいたり。
この「当たり障りのなさ」を偽装する力は、その他の場面でも本当に役に立つので、このバイトをして良かったと思う理由の1つでもあります。
コンビニのクレームあるある その3「???」
これもあるあるです。
要するに、意味のわからないクレームです。
どうしようもなかったり、こちらの過失ではなかったり。
この手のクレームもまた残念ながら多かったです。
ちょうど私がバイトをしていた時にとある男性がやってきました。腰の曲がったおじいさんで、一眼見た瞬間「あ、なんか文句付けにきたな」とわかる雰囲気でした。
運悪く入り口付近で雑誌の検品をしていた私が捕まり、途中何度も脱線を繰り返す長い説明を聞くと、どうやら「この店のせいで庭が汚れたから掃除しろ」ということが言いたいそうでした。
仕事サボれるし、まあいっか、と後の仕事をもう1人のバイトに任せて、そのおじいさんの家の庭まで行ってみると、地面に白い点々が。
粉々に砕けた「はんぺん」でした。
おでんの具材として有名なあれですね。
誰かが投げ入れたのか、そのおじいさん自身が落としたのかわかりませんが「お前の店で売ってるはんぺんなんだからお前が掃除しろ」とのことでしたので、1度店に戻り、ほうきとちりとりを持ってきて掃除しました。
いまだにそのおじいさんの家の近くを通ると、当時の意味不明さを思い出して可笑しくなります。
まとめ
- クレームは有益なものだと思いますが「そんなに怒らなくても」というのが正直な所です。
- 中には人格否定気味なものもありましたが、案外的を得ているものもあったりします。
- 自分の理解の範疇を超える状況に対応した時、少しだけ心臓が強くなるような気がします。
過ぎ去ってしまえば全て笑い話…と素直に言えない部分もありますが、少なくとも「いろんな人間がいる」ということを、クレームを通して深く知ることができました。