音楽

LiSAの「炎」が鬼滅の刃にもたらすものとは?楽曲から見る世界観

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が、公開から24日間で動員数1537万人、興行収入は204億円を突破しました。
すごい勢いですね!あなたはもうご覧になりましたか?

本編はもちろん、この映画は主題歌も素晴らしいです。

この映画の主題歌、LiSAの「炎」は、聴いているとグッと心臓を鷲掴みにされるような、力強いミドルバラードです。

この記事では、映画の記録的な大ヒットを支える「炎」について見ていきたいと思います。

目次

鬼滅の刃 無限列車編

まずは『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』のあらすじを紹介します。

蝶屋敷での修行を終えた炭治郎たちは、次なる任務の地、無限列車に到着する。
そこでは、短期間のうちに四十人以上もの人が行方不明になっているという。
炭治郎一行は、鬼殺隊最強の剣士である「柱」の一人、煉獄杏寿郎と合流し、鬼に立ち向かうのだった。

無限列車編は、漫画でいえば七巻〜八巻のお話しです。
主人公の炭治郎たちはもちろん、この章では「柱」の一人である煉獄杏寿郎の活躍が目を引きます。「炎柱」として炎を使って闘うこともあり、劇場の大きなスクリーンで映し出される戦闘シーンは迫力満点です。

明朗快活で、はっきりとした物言いをする煉獄。部下である炭治郎たちに対する態度や、人々を守ろうとする姿に、心奪われた人も多いのではないでしょうか。

「炎柱」が活躍する映画の主題歌として作曲された「炎」。
LiSA自身作中の推しキャラクターが煉獄であることを公言していることから、この曲に対する思い入れも深いものになっているのかもしれません。

 

「炎」

まず、炎と書いて「ほむら」と読みます。
「ほむら」と「ほのお」では意味が少し違うのをご存知でしたか?

《「火 (ほ) 群 (むら) 」の意》
 1 ほのお。火炎。「燃え盛る―」
 2 ねたみ・怒りなどの激しい感情や欲望で燃えたつ心をたとえていう語。「劣情の―」「瞋恚 (しんい) の―」

引用:goo辞書

二つ目の意味である「妬み、怒りなどの激しい感情や欲望で燃え立つ心」という部分、一見煉獄の性格とはかけ離れた意味に見えますが、歌詞と映画の内容を見比べてみて、自分なりの考察をしてみるのも面白いのでオススメです。

静かな歌い出しで始まるこの曲は、映画のエンディングに最適だと思いました。物語のラストを引き取り、サビに差し掛かってもう一度、それこそ炎のように、感情を大きく揺さぶるメロディを響かせます。
「これが泣かずにいられるか!」って感じですよね笑
本当に、全力で泣かせにかかっているかのような、エモーショナルな曲です。

未来のために(ネタバレ注意!)

「炎」の歌詞の中には複数回「未来のために」という言葉が出てきます。
これは作中で命を落とす煉獄の、その死に様を表しているものだと思います。
致命傷を受け、瀕死の状態に陥った煉獄は、主人公の炭治郎たちに向けてメッセージを残します。

「今度は君たちが鬼殺隊を支える柱となるのだ、俺は信じる、君たちを信じる」

自分の命を未来にかけるその姿、カッコ良すぎます。

LiSAはインタビューの中でこう語っています。

みんな負けた経験した上で、生きる覚悟をして進んでいく力強さが魅力だと思っているので、この劇場版でも挫折したり、つらい想いをした人に特に刺さると思います。

引用:animate Times

「炎」の歌詞をみてみると、ネガティブな状況、辛い出来事が降りかかってきても、その中で前に進む覚悟を決めて、涙を流しながらも歩いていくような、悲壮な決意を感じます。

強くなりたいと願い 泣いた 決意を餞に

人が「強くなりたい」と思う時って、どんな時でしょうか。
何かに打ちのめされたり、自分の力不足で何かを失ってしまったり、敗北の経験をした後に、人は「強くなりたい」と思うのではないでしょうか。

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』、そしてその主題歌「炎」からは、何かを失い、挫けそうな状況の中でも、現実から逃げずに一歩を踏み出す、その強さも垣間見ることができます。

 

まとめ

  • ファンの中でも人気の『無限列車編』を是非劇場でご覧ください!
  • 主題歌の「炎」では、繊細さと力強さが同居したLiSAの歌唱に聴き入ってみて下さい。
  • 「未来のために」という「炎」の歌詞と、作中の煉獄の生き様にも大注目です!

主題歌の「炎」はこの映画のために書き下ろされた曲です。そのため、歌詞も映画の内容とリンクしています。
映画を見終わったら、是非、歌詞をよく読んでみて下さい。
ゆっくりと歌詞を見直していると、映画の余韻が蘇って、新しい気付きもあったりして、有意義な時間になること間違いなしです!