今年も残すところ12月だけとなりました。
12月といえば、大掃除にクリスマスに年賀状の準備に仕事納めに、、、
気が付けば年末を迎えて、何かと忙しい日々を送りますよね。
12月は【師走(しわす)】と呼ばれるぐらい
あっという間に過ぎますが、今年1年間の締めくくりとして大切なひと月ですよね。
今回はそんな12月の時候の挨拶についてご紹介していきたいと思います(^O^)♬
目次
時候の挨拶とは?
時候の挨拶(じこうのあいさつ)とは、手紙やハガキの書き出しの『拝啓』などの後に続く文章のことで、季節を表す言葉である二十四節気にもとづいた挨拶語を用いるのが一般的となっています。
二十四節気(にじゅうしせっき)とは、中国の戦国時代に考案された太陽の動きに合わせて
1年間を24等分し、季節の指標として作られた言葉です。
現在でも、季節の節目などを示す言葉として広く使われています。
二十四節気は、大体毎年同じ時期に同じ節気がめぐってきますが、毎年1日〜2日前後はずれるそうなので、その年ごとに確認が必要となってきます。
二十四節気が中国の戦国時代に作られた言葉であること、その言葉たちが国といくつもの時代を超えて令和の現代に至るまで長く愛用されて続けていることにびっくりしました。
言葉って、とても奥深いのですね(^^♪
時候の挨拶~漢語調と和文調~
また、時候の挨拶には漢語調と和文調があります。
どちらを使用するかは、自分と相手との関係性によって使い分けます。
漢語調
漢語調の時候の挨拶は、『初冬の候』『歳末の候』など短く表現したもの。
他にも『~の候』の代わりに『~のみぎり』『~の折』を使用しても良い。
漢語調の時候の挨拶はビジネス文書や、目上の方に向けて使用されることが多い。
和文調
和文調の時候の挨拶は、『今年も残す所あとわずかになりましたが』『ますます寒さが身に染みる季節となりました』といった少し砕けた文章で表現したもの。
和文調の時候の挨拶は、手紙を送る相手と親しい間柄の場合に使用することが多い。
時候の挨拶にも種類があるのですね!( ゚Д゚)
私も今回調べて初めて知りました♪
時候の挨拶~上旬・中旬・下旬~
12月の時候の挨拶は上旬・中旬・下旬に分けて使われています。
なんと時候の挨拶は、同じ12月でも送付日によって書き出し文も変わってくるものなのです!!
必ず送付日を確認して、その日にあった時候の挨拶を選びましょう(*^^)v
12月の時候の挨拶のご紹介
それでは、12月の上旬・中旬・下旬の時候の挨拶を、漢語調と和文調の両方を踏まえて
ご紹介していきます。
12月の上旬 小雪(しょうせつ)
12月の上旬は二十四節気の【小雪】(11/22/~12/6頃)にあたります。
時候の挨拶は以下になります。
漢語調
初冬(しょうとう)の候、初雪(はつゆき)の候、師走(しわす)の候、
孟冬(もうとう)の候
和文調
・寒さが一段と厳しくなってきましたね
・早いもので師走を迎え、何かとお忙しい日々をお過ごしのことと存じます
上旬は寒さが本格的になってくる時期ですが、『雪』や『寒』などは、
まだ地域差がありますので、お相手のお住いの地域にあわせた表現を用いると、
より一層相手に寄り添った挨拶文に仕上がると思います(^^)v
12月の中旬 大雪(だいせつ)
12月の中旬は二十四節気の【大雪】(12/7~12/21頃)にあたります。
時候の挨拶は以下になります。
漢語調
師走(しわす)の候、大雪(だいせつ)の候、極月(ごくげつ)の候、
霜寒(そうかん)の候
和文調
・12月も半ばが過ぎ、年末に向けますます慌ただしい毎日ですが
・街中のイルミネーションが綺麗な季節になってきましたね
師走の候は、12月上旬だけでなく、中旬にも使用できます。
寒さも一段と厳しくなってきたり、12月も半ばに差し掛かり年末に向けて
より一層慌ただしく過ごされていると思いますので、そこを表現するのもいいのかもしれません。
また、和文調では『イルミネーション』や『クリスマス』『ポインセチア』などの季語を
使用すると、華やかな印象の挨拶文となりますので、おすすめです(^^♪
12月の下旬 冬至(とうじ)
12月の下旬は二十四節気の【冬至】の初候(12/22~1/5頃)にあたります。
時候の挨拶は以下になります。
漢語調
歳末(さいまつ)の候、冬至(とうじ)の候、歳暮(せいぼ)の候
和文調
・年の瀬もいよいよ押し迫ってまいりましたが
・早いもので今年も残すところあとわずかとなりました
12月下旬は、今年1年間の締めくくる時期となります。
なにかと大忙しの時期なので、その忙しさを気遣いつつ、
年末を表現している挨拶文が主流になってきます。
また、和文調では『年賀状』『カレンダー』『忘年会』などの季語を使用しても、
年末年始を連想する表現が出来ると思います(^^)v
12月の時候の挨拶~例文~
手紙の構成では、『時候の挨拶』+『相手方の安否を尋ねる文章』が基本となっています。
その構成に従った例文をいくつかご紹介します。
漢語調(ビジネスや目上の人に使用する)
<ビジネス>
・拝啓 初冬の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
<プライベート>
・拝啓 冬至のみぎり、貴殿におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
和文調(親しい間柄の人に使用する)
・寒さが一段と厳しくなってきましたね、いかがお過ごしでしょうか。
・早いもので今年も残すところあとわずかとなりました、皆様お変わりございませんか。
どれか、一つでも参考になれば嬉しいです(^^♪
まとめ
今回は12月の時候の挨拶についてお話しました。
- 時候の挨拶とは、手紙やハガキの最初に書く文章のことで、季節を表す言葉である二十四節気にもとづいた挨拶語を用いるのが一般的。
- 時候の挨拶には漢語調と和文調があり、漢語調はビジネスや目上の相手向け、和文調は親しい間柄の相手向けに使用される。
- 12月の時候の挨拶は上旬・中旬・下旬に分けて使われて、送付日に応じて書き出し文が変わってくるので注意する。
時候の挨拶を入れることで、手紙に季節感をグッと感じさせることが出来ます。
ぜひ活用してみてください(^^♪
また、12月は何かと忙しい時期ではありますが、今年1年お世話になった人や、
久しく連絡を取っていない友人などに向けて、便利なスマホからメールやラインを送るのではなく、気持ちのこもったお手紙を出してみてはいかがでしょうか??