♪なつがくれば おもいだす はるかなおぜ とおいそら♪
小学校の音楽で歌った『夏の思い出』がどこからか聴こえてくるような季節になりました。
だんだん暑くなると熱中症対策も心配ですが、今年はコロナの影響で遠方にいる家族や親族、友達に会えないという方もいるのではないのでしょうか。
私も先日、遠方に住んでいる祖母に手紙を書きました。
しかし、今はスマホやパソコンのメールに慣れているのでいざ書こうとなると「拝啓…時候の挨拶何書くんだっけ?」となってしまいました。
あなたもそんな経験ありませんか?
まずは、基礎からおさらいし、7月の時候の挨拶をマスターしていきましょう。
~手紙のルール~
書き方の例はこちらです。
書き方の例
拝啓
短夜の候、いかがお過ごしでしょうか?
(本文略)
敬具
それでは、7月上旬から順に見ていきましょう。
目次
時候の挨拶・7月上旬
まずは、7月上旬に使える時候の挨拶を紹介していきます。
※6月下旬の挨拶と重なるものもあります。
夏至の候(げしのこう)
一般的に夏至(6月下旬~7月上旬頃)の時期なので、この挨拶が使われることが多いです。意味としては、「日の出から日没までの時間が長くなるこの時期」ということです。
短夜の候(たんやのこう)
こちらは、「夏至の時期が訪れる今日この頃」という意味になり、夜の時間が短くなったことを思わせるような挨拶です。
仲夏の候(ちゅうかのこう)
夏もそろそろ折り返しに差し掛かった頃に使います。
また、親しい友人に対しては、梅雨や七夕を取り入れた時候の挨拶でもいいですね♪
- 七夕の短冊にお願い事をしたのが懐かしい季節となりました。
- 梅雨も明け、海や山が恋しい季節となりました。
- 夜空にかかる美しい天の川を仰いでは、よしない夢に思いをはせている今日この頃です。
時候の挨拶・7月中旬
続いて、7月中旬の挨拶を見ていきます。小暑(7月7日~7月22日頃)の時期に使われます。
猛暑の候(もうしょのこう)
夏といえば、とにかく暑いですね!毎日暑い日々が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?という意味として使います。
盛夏の候(せいかのこう)
「猛暑の候」に意味は似ていますが、暑い夏真っ盛りの季節となりましたねという意味で手紙の相手と暑さを共感しあえます。
酷暑の候(こくしょのこう)
「猛暑の候」や「盛夏の候」よりもめちゃくちゃ暑い夏が続く毎日ですが、という意味で使います。こちらは、7月下旬でも使うことができます。
冷夏の候(れいかのこう)
例年と比べたら気温が低くて涼しい夏が続きますが、という意味で使います。
「猛暑の候」や「盛夏の候」は、暑中見舞いやお中元のお手紙にも使えますし、夏にぴったりの挨拶言葉です。
また、親しい友人に対しては、夏の暑さを表す言葉を取り入れるといいですね。
- 夏の日盛りに木陰の恋しい季節となりました。
- 近くの公園の池で、睡蓮が美しい花を咲かせておりました。
- 窓辺につるした風鈴の音に、ひとときの涼を楽しんでいるこの頃です。
時候の挨拶・7月下旬
最後に、7月下旬の挨拶を見ていきます。
大暑の候(たいしょのこう)
大暑(7月23日~8月7日頃)の挨拶です。この時期は、日の出から日没までの時間が長くなります。
炎暑の候(えんしょのこう)
「炎」という字が連想させるように真夏の焼け付くような挨拶が続くこの頃という意味で使います。
三伏の候(さんぷくのこう)
夏の最も暑いこの季節という意味で使うことができます。
また、親しい友人に対しては、夏の風物詩を表す言葉を取り入れるといいですね。
- 連日寝苦しい夜が続いておりますが、お障りなくお過ごしでいらっしゃいますか。
- ふるさとの夏祭りがなつかしく思い出される季節となりました。
- 夕立ちのあとの涼風が心地よい今日この頃です。
- 子どもたちは日焼けもいとわず、この夏をエンジョイしているようです。
まとめ
今回は、7月の時候の挨拶を紹介していきました。
- 7月上旬は、「梅雨」「七夕」「夏至」を連想させる挨拶がぴったりです。
- 7月中旬は、とにかく暑い日々が続きますので、相手と共感しあう言葉が合います。
- 7月下旬は、中旬と同じく暑さとたたかいながらも夏の風物詩を楽しんでいような挨拶がGOODです。
時候の挨拶は、その季節を相手と共有し、遠く離れていてもまるで近くにいるかのように感じさせてくれる言葉です。普段は使わなくても手紙で季節を感じられるところが日本文化の良さだと思います♪
これまでは、5月、6月の時候の挨拶も紹介しています♪こちらもよかったら参考にして下さい。