最近では観賞用にインテリアに手軽でかわいいと人気の多肉植物。
多肉植物が枯れる、根が腐るなどはあまり聞いたこともなく、なじみがないかもしれませんが、多肉植物も草花と同じように枯れることもありますし、育て方やお手入れの方法を間違えてしまうと根が腐ることもあります。
▶水やりをしているのに元気がない
▶葉が変色している
これらの症状が見られる場合は要注意です!
今回は、多肉植物が根腐れする原因、その状態、そしてその対処法について詳しくご紹介していきたいと思います。
目次
根腐れとはどんな状態?画像で分かりやすくご紹介!
根腐れとは、過度な湿気により根っこが傷んで、腐ってしまうことです。(上記写真参照)
その症状は根っこから始まって、徐々に新芽が出る部分である成長点まで進んでいきます。
成長点まで進んでしまったら復活させることは難しいので、なるべく早い段階で異変に気づき、対処しましょう。
根腐れする原因
根腐れする原因には主に過度な湿気と肥料のやりすぎのふたつが考えられます。
過度な湿気とは、水のやりすぎと撥水の不足が原因で引き起こしてしまう状態です。
普通の植物だと、鉢植えの受け皿に水が溜まっている状態で水分をキープしておくことで成長します。
しかし、多肉植物の場合は、水やりが少なくて済む植物です。
そのため普通の植物と同じようにしてしまうと、根詰まりを起こし、土の中で根っこが腐ってしまう、つまり根腐れが起こってしまうのです。
また、肥料のやりすぎも原因の一つです。
肥料のやりすぎとは文字通り、成長を期待してたくさん肥料をあげることです。
多肉植物は、もともと乾燥に強い植物です。そのため逆を言うと紹介した通り、過度な湿気や栄養過多には弱いのです。
成長してほしい!という気持ちはよくわかりますが、多肉植物の特性を正しく理解して育てましょう。
根腐れしたらどうする?見分ける方法と復活させる方法
見分ける方法
一番重要なのは、いち早く根腐れしている状態に気づくことです。
では「根腐れをしている」とは、どんな状態のことを言うのでしょうか?
はじめにも少し紹介していますが、主に以下の4つが考えられます。
▶水やりをしているのに元気がない
▶硬いはずの葉っぱがブニブニして柔らかい
▶葉が変色している
▶葉がポロポロと落ちてくる
根腐れと言っても、土から抜いて確認しなければいけないわけではありません。
紹介したような状態が見られる場合は、根腐れを疑って、早めに対処しましょう。
復活させる方法
根腐れから復活させるには以下の手順で対処しましょう。
①腐ってしまった部分を取り除く
根腐れしている現状よりもさらに悪化しないように、まずは腐ってしまった部分をハサミを使って取り除きましょう。(手でちぎってしまうと葉が傷んでしまう原因につながります。)
根っこだけでなく、茎まで変色がしていることが確認できた場合は、変色している部分まで取り除き、無事な部分だけ残しましょう。
②1週間程度水やりをせず、乾燥させる
現段階で過度な湿気をキープしている状態になるので、1週間程度水やりをせず、多肉植物の断面を乾かしましょう。
この間に根っこが出てきて、だんだんと元気な状態を取り戻します。
③新しい土に植え替える
根っこが出てきたら、水分を吸っていない土に植え替えましょう。
植え替えをした後もすぐに水やりするのではなく、1週間ほど空けてから水やりをしてください。
根腐れを防ぐ対処法
根腐れの対処方法を知っていれば安心ですが、一番大切なのは多肉植物が根腐れをさせないこと。
そのためには、過度な湿気状態を防ぐことが重要です。
ここでは、過度な湿気状態を防ぐポイントこちら!
▶水をやりすぎない
多肉植物の特性と水やりの時期、頻度をしっかりと考えながら行いましょう。
▶鉢植えの受け皿に水が残っていたら、こまめに捨てる
はじめにも紹介したように、普通の植物と違って水分をキープすることによって根腐れが起こります。水が溜まっている状態がないように、気づいたら捨てるようにしましょう。
▶撥水性の高い土を使用して育てる
多肉植物の様子を見て、根詰まりしている状態が見受けられたら、植え替えましょう。
根腐れしないために有効な防腐剤
根腐れをさせないために有効なのは、防腐剤を使用することです。
一般的には、観葉植物用の防腐剤を使用することが一番良いとされていますが、他にも、多肉植物用土の中には、実は根腐れ防止剤入りのものも販売されています
ちなみに、一般的な園芸用の土と違う点は、土の水はけが良いことが最大の特徴です。
また、土に含まれている肥料も微量、もしくはほとんど含まれていないところも園芸用の土との相違点です。
水や肥料をやりすぎることもなく、根腐れも防止できるので一石二鳥ですね!
まとめ
- 根腐れとは、根っこが傷んで腐ってしまう状態のこと。
- 主な原因は、過度な湿気と肥料のやりすぎ。
- 復活させる方法の手順は3つ。腐ってしまった部分を取り除くこと、水やりを1週間ほどせず、断面を乾かして根っこの復活を待つこと、そして、新しい土に植え替えること。
- 根腐れを防ぐための対処方法は、水をやりすぎないこと、鉢植えの受け皿に溜まった水はこまめに捨てること、撥水性の高い土を使用すること。
- 根腐れをさせないためには、多肉植物用の防腐剤が入った土を使用することで、水分調整、栄養調整ができて一石二鳥。
冬の季節は湿気も少なく、多肉植物にとっては最適な季節ですが、だんだんと春、そして梅雨、夏に近づいてきます。
多肉植物にとって、梅雨や夏の湿気は大敵です!
手がかからない今のうちからしっかりと対処できる準備をしておきましょう。