多肉植物を育てる上で、誰もが一度は通る道。「根腐れ(ねぐされ)」。
自分も経験があります。
初めての多肉植物を育て始めたころ、その子が被害にあいました;
「お水を上げているのに、なんだか元気がない」
「葉っぱがブニブニと柔らかく、色もおかしい」
「ぽろぽろと葉っぱが落ちていくけど、理由がわからない」
心当たりのある方、要注意ですよ!
もし根腐れだったら、様子をうかがっている間に枯れてしまうかも?!
早めに対処して、復活させてあげましょう!
目次
根腐れとは?
根腐れは、多肉初心者さんがやってしまう失敗の代表と言っても過言ではありません。
まずは、根腐れがどういう物なのか、確認していきましょう。
根腐れとはどんな状態状態?原因は?
根腐れとは、
過湿により根っこが傷み、腐ってしまうことです。
症状は根っこから始まり、徐々に成長点(新芽が出る部分)まで進行していきます。
成長点まで症状が進んでしまったら、救出はほぼ不可能でしょう(泣)
過湿を引き起こす原因として、水のやり過ぎと、撥水不足が考えられます。
水のやり過ぎは、読んで字のごとくですね。
撥水不足については、
例えば、鉢受けに水が溜まりっぱなしの場合と、根詰まりしている場合があります。
鉢受けに水が溜まっていると、その水により、土が湿った状態が続きます。
一方、根詰まりした状態だと、底からうまく水を排出できず、過湿を招いてしまうことがあります。
また、過湿以外にも、肥料のあげすぎにより根っこが痛んでしまうこともあります。
もともと多肉植物は、乾燥に強い反面、頻繁な水やりや過度な栄養・湿気に弱い植物です。
肥料の与えすぎによって根っこが傷み、腐ってしまって、根腐れに繋がることもあります。
根腐れの見分け方とは?
根っこが傷んでいるのなら、根っこを見ないと判断できないのか?
いえいえ、根腐れか否かは、地上の葉の様子から推測することが出来ます。
★見分け方のポイント★
- 水をやっても、全然元気にならない
- 葉っぱや茎が黒(または黄色などの異色)に変色し、ぶにぶにと軟らかい
- 葉と茎の接点がしおれ、ぽろぽろと葉が落ちていく
上記のような様子が見られたら、根腐れしている可能性があります。
根腐れから復活させる方法
根腐れを疑ったら、まずは土から出して、
根っこの状態を確認しましょう。
根腐れした根っこは、黒く変色し、脆くなっています。
または、傷んだ根から水分が抜けきって、カラカラになっていることもあります。
根腐れが確認できたら、復活に向けて対処していきましょう。
手順① 腐った部分を取り除く。
現状よりも傷みが進行しないように、まずは腐った部分を取り除きます。
手でちぎったりするとダメージが大きいので、はさみでカットするようにしましょう。
根っこだけでなく、茎まで変色が進行していた場合、変色した茎も切り落とします。
変色していない、無事な部分だけが残るようにしましょう。
症状が進行していると、成長点周辺の、ほんの数枚の葉しか残らないこともあります。
それでも復活の可能性は残っているので、諦めないで!
手順② 1週間ほど水を与えず、乾かす。
根腐れは水分過多な状態にあるので、
1週間ほど水やりを中止し、断面を乾かします。
この間に、元気のある子なら、新しく根っこが出てきたりします。
植え替えは根っこが出てから、を推奨されることが多いですが、
自分の経験上、新しい根っこが出なくても、
断面を乾かした跡なら、植え替えて大丈夫っぽいです。
手順③ 新しい土に植え直す。
水気を吸っていない、新しい土に植え替えます。
植え替え後、1週間ほど間隔を開けてから、水やりをするようにしましょう。
ちなみに……。
冒頭で少し触れた、自分が根腐れさせてしまった多肉植物ですが、
友人に相談した後、速攻で植え替えました。
元々の半分くらいのサイズになってしまいましたが、
無事に危機を脱することに成功しました(^^)♪
根腐れを防ぐには
根腐れした多肉植物の復活方法をお伝えしましたが、
根腐れの進行度合いによっては、復活できずに枯れてしまうこともあります。
やはり大事なのは、根腐れさせないこと!
そのためには、いかに過湿を防ぐかが重要です。
★過湿を防ぐポイント★
- 水をやりすぎない
(時期に合った頻度で、土が乾いたのを確認してから水やり) - 鉢受けに水が残っていたら、こまめに捨てる。
- 撥水性の高い土を使う
(多肉植物用土の中には、根腐れ防止剤入りも販売されています) - 根詰まりしていそうな鉢は、植え替える。
改めて書くと大変そうですが、やってみると、けっこう簡単ですよ。
まとめ
【根腐れについて】
- 根腐れとは、過湿・栄養過多により根っこが傷んだ状態。
- 見分けるポイントは、茎の変色、軟葉化・落葉の様子。
【根腐れから復活させる方法】
- 腐った部分を除去する
- 断面を乾燥させる
- 新しい土に植え替え、少し置いてから水やり再開
【根腐れを予防する方法】
- 水をやりすぎないよう気をつけ、鉢受けの水はこまめに捨てる。
- 撥水性の高い土を使う。
- 根詰まりしてそうなら、植え替える。
湿気の多い梅雨は、多肉初心者さんじゃなくても、根腐れを警戒する季節です。
多肉植物を植えている土の様子を見ながら、水加減を調整し、根腐れを防ぎましょう!