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マレーシアと日本の時差が1時間しかないのはなぜ!?その理由を解説!

あなたは「マレーシア」と聞いてなにを思い浮かべますか?
もしかすると、あまりなじみのない国かもしれませんね。

マレーシアは、シンガポールやフィリピン、インドネシアなどが位置する東南アジアの国で、実は、観光地としても有名な場所が多く点在し、シンガポールやフィリピンに並んで社会的にも経済的にも発展している国でもあります。

そんなマレーシアは、東京から7時間ほどの距離に位置するのですが、実は日本との時差は1時間しかないんです!(ちなみに隣の国、シンガポールも同様に時差は1時間です。)
日本から4時間程度の距離のタイやベトナムなどのアジア圏の国は2時間の時差があるのに不思議ですよね?

今回は、その理由を解説していこうと思います。

目次

マレーシアってどんなところ?

東南アジアに位置し、マレー半島南部およびボルネオ島北部からなる連邦立憲君主制国家。
首都はクアラルンプール、公用語はマレー語です。
イギリス連邦加盟国のひとつで、タイ、インドネシア、ブルネイと陸上の国境線で接しており、海を隔ててシンガポール、フィリピンと近接しています。

マレーシアの通貨は「リンギット」という単位。物価がとても安いので、旅行や買い物にとても良い国です。

観光地でも有名な国で、旅行の人気エリアは、首都クアラルンプールはもちろん、古くから世界的に有名なマレー半島の西方、マラッカ海峡に位置するペナン島、マレーシア北西部、アンダマン海に位置するランカウイ島、そしてボルネオ島など自然豊かな場所も多く点在しています。
中でも、ボルネオ島にはユネスコ世界遺産である「キナバル自然公園」があります。

これは余談ですが、近年、ボルネオ島やランカウイ島の島々ではリゾート開発などが行われています。
かねてより主要産業のひとつであった観光産業の振興にも貢献しており、政府観光局や航空会社と協力して各国からの観光客の誘致に国をあげて取り組んでいます。

マレーシアと日本の時差が1時間しかない理由

はじめにも言いましたが、マレーシアは日本から7時間ほど離れた国にもかかわらず、にほんから4時間程度のタイやベトナムよりも1時間時差が短い理由はどうしてなのでしょうか。

実はこれには明確な理由が2つあります。

1.マレーシアはかつて、イギリス領だった

マレーシアがイギリスから独立したのは、1963年9月16日。

実は、第2次世界大戦中は日本の軍事下に置かれていましたが、1945年の終戦後から60年前の1963年まで再びイギリスの支配下となり、イギリス領となりました。

今からわずか60年前まで支配されていたなんて驚きですね!

もともとはイギリス領だった名残から、マレーシアではアフタヌーンティーの習慣やキリスト教の教会など、イギリス文化を感じることができる国です。

そして、当時のイギリスが当時マレーシアと同時期に自国領をとしていた香港と時間を合わせていたと言われていることが、日本との時差が1時間であるという有力な理由と言えます。

2.経済的な理由

マレーシアは多民族国家です。主に、マレー系、中華系、インド系の民族が住んでおり、割合としては、マレー系60%中華系30%インド系10%となっています。
もちろん、この割合はあくまで目安であり、これ以外にも住んでいる民族は多く存在しています。

このように、中華系が3割を占めているため、中国や香港、台湾との結びつきがとても強い国なのです。
そのため、国同士の経済的な理由から今でも香港と同じ時差である1時間に統一されているというわけです。

ちなみに、シンガポールはもともとマレーシアに属していましたが、1965年にマレーシアから独立したのちもそのままの時差を使っている、そしてマレーシアと同様多国籍民族の国で、中国などとの結びつきが強いため、同じく1時間の時差になっています。

 

以上2つの理由から、マレーシアと日本の時差が1時間になっています。

海外に旅行や仕事で行って、時差問題はとても深刻な問題ですが、これだけ離れた国で時差がわずか1時間となればとてもありがたいことですね!

まとめ

  • マレーシアは日本から7時間ほどの場所に位置する東南アジアの国。観光地も多く、自然豊かな島々が人気旅行スポットとして有名!
  • 日本との時差が1時間しかない理由は2つ!
    1. もともとイギリス領だった香港と時間を合わせていたから
    2. 多国籍国家で、なかでも3割を占める中華系民族との交流が深い中国、香港、台湾と 経済的な理由で時間を合わせていたから

海外に行くには時差がつきもの。

日本から西側のヨーロッパのほうに行けば、時差は最大9時間(サマータイム、ウィンタータイムで1時間の誤差あり)なので、体内時計や時差ぼけに大きく影響すると言ってもそこまで大変ではありません。
逆に東側のアメリカのほうに行くと12時間以上の時差は当たり前、つまり日付が1日戻ることも当たり前なのです。

そう考えると、日本から7時間離れた場所であるにもかかわらず、時差がわずか1時間のマレーシアは私たち日本人にとっては現地でも帰国後もさして影響なく楽しめる国と言えますね。

観光地も食文化も多くの魅力多く詰まったマレーシアにぜひ足を運んでみてください!!