愛知県、静岡県、岐阜県、三重県からなる東海地方。
岐阜は今年の大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公、明智光秀のゆかりの地でありますし、登場する名だたる戦国武将とも浅からぬ縁がある東海地方に現在、注目が集まっているのではないでしょうか?
そんな東海4県は各県に数多くの観光スポット、絶品グルメも楽しめますが、日本酒には欠かせない名水も豊富でお米も美味しい……とくれば、もちろん日本酒も高品質なものが揃っています。
そんな東海地方の酒蔵を訪ねて、あなた好みの日本酒を探してみませんか?
今回は、注目度バツグンの東海地方の酒蔵巡りをご紹介します♪
目次
東海4県の酒蔵巡り
日本酒の味わいの特徴を大きく分けると、岐阜と静岡が淡麗辛口で、愛知と三重が濃醇甘口と二分されるようです。
蔵見学が出来る蔵元さんの「SAKETIME日本酒ランキング2020」の各県ランキングの順位も掲載し、レビューもご確認頂けます。
愛知県
愛知の酒造りの歴史は、なんと、古事記や日本書紀の時代に既に酒造りが行われていたと言われており、他にも、1,000年以上前の酒造りの記録が残る神社もあるのだとか。
【澤田酒造株式会社/常滑市】
創業1848年の老舗酒造会社。
大吟醸から普通酒まで、すべて昔ながらの製法で基本に忠実に酒造りを行っており、代表銘柄の「白老」は料理を引き立てる食に寄り添ったお酒でありたい、という思いで造られているそうです。
他にも「白老梅」は江戸時代のレシピを用いた梅酒で、食中酒としておススメ。
酒蔵見学は、予約制で見学日の2週間前までに電話かホームページのお問い合わせフォームからご予約を。
蔵元直営店もあります。
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静岡県
静岡は日本酒のイメージがあまりないかもしれませんが、2008年に行われた洞爺湖サミット夕食会に使用されたのは、静岡のお酒だったのをご存知ですか?
1986年に「静岡酵母」が開発され、静岡の吟醸酒造りはこれによって飛躍し、全国的に有名になったそうです。
【株式会社志太泉酒造/藤枝市】
明治15年創業。
第2次世界大戦による戦況悪化で一時期酒造りは休業していたが、戦後、酒造業を再開。早くから吟醸造りに取り組む。
志太泉の酒の最大の特徴は「水」。南アルプスを源流とする瀬戸川の伏流水を仕込み水に使用し、栽培風土の特徴が活きるように仕込まれているそうです。
過去、平成30酒造年度まで「全国新酒鑑評会」にて合計20回金賞受賞。
酒蔵見学は1か月以上前に電話かメールでご予約を。
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※現在は新型コロナウィルスの感染予防のため、当面の間、見学の受入れは中止とのことです。再開はホームページでご確認ください。
岐阜県
岐阜は古くから酒造りが盛んな土地です。
50を超える蔵元の半数近くが江戸時代創業の老舗で、そのうち創業100年を超える歴史ある酒元がなんと8割以上!
【有限会社渡辺酒造/飛騨市】
1732年に「荒城屋」として業を起こす。酒造りを始めたのは1870年から。主要銘柄は「蓬莱」。
世界酒造ランキングで最高位5ランクを獲得したり、国内外の鑑評会で数多くの金賞を受賞してきた酒元です。
日本酒に魅了されたアメリカ人蔵人も酒造りを行っています。
酒蔵見学は平日のみ。5日前まで要予約。無料。
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※現在は酒蔵見学の実施は新型コロナウィルスの感染予防のため中止。再開はホームページでご確認ください。
三重県
伊勢エビ、松坂牛など高級名産品を有し美食文化を誇る三重県。
美食文化に磨かれ、様々な料理にマッチする日本酒が揃っています。
【株式会社大田酒造/伊賀市】
創業1892年。
伝統的な手作りの手法で酒造りを行っており、厳寒期のみに手作業にこだわって仕込まれる希少なお酒です。
伊賀ゆかりの服部半蔵の名を冠し、G7伊勢志摩サミットでは乾杯酒に「半蔵」が提供されました。
酒蔵見学は可能です。
情報の詳細については、ホームページの「お問い合わせ」でご確認ください。
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まとめ
今回は東海の酒蔵巡りをご紹介しました。
- 調べてみると、どこの地域の酒元さんも、熱い思いを込めて日本酒造りを行っていることが伝わってきました。
酒造りに最適な環境も大事ですが、酒造りの伝統を受け継ぐ杜氏の存在も大きいのですね。 - 愛知県 澤田酒造
- 静岡県 志太泉酒造
- 岐阜県 渡辺酒造
- 三重県 大田酒造
歴史が脈々と受け継がれ、その中で若き杜氏や外国人蔵人が頑張っている東海地方の酒蔵巡りに、あなたも出掛けてみませんか?