クラシック音楽は非常にたくさんの種類の作品があります。
クラシック音楽にあまり詳しくないと、どの作品を聴けばいいのか分かりませんよね…。
そんなあなたにお勧めしたいのが動物をモチーフにしたクラシック音楽です。今回紹介する作品は、動物を描写した音楽で、聴いていると目の前に動物のイメージが浮かんでくるようなものばかり!
クラシック音楽にあまりなじみがない、という方にも分かりやすくておすすめです!
いったいどんな動物が出てくるのでしょうか?おすすめの曲を紹介していきます。
目次
サン=サーンス:動物の謝肉祭
動物といったらまずはサン=サーンスが作曲した『動物の謝肉祭』!
この作品は全部で14の曲で構成されています。それぞれの曲には動物にちなんだ副題が付けられています。
- 第1曲「序奏と獅子王の行進曲」
- 第2曲「めんどりとおんどり」
- 第3曲「らば」
- 第4曲「亀」
- 第5曲「象」
- 第6曲「カンガルー」
- 第7曲「水族館」
- 第8曲「耳の長い登場人物」
- 第9曲「森の奥のカッコウ」
- 第10曲「大きな鳥籠」
- 第11曲「ピアニスト」
- 第12曲「化石」
- 第13曲「白鳥」
- 第14曲「終曲」
騒がしくけたたましい「めんどりとおんどり」、神秘的な「水族館」、森の静けさが伝わってくるかのような「森の奥のカッコウ」など、一つ一つの曲が違う表情を見せてくれます。なかでも一番有名なのは第13曲の「白鳥」です。とても優雅なメロディーで、聴いていてうっとりとしてしまいます。
そして、動物と混じってなぜか「ピアニスト」や「化石」といったものも含まれています…。ユーモアにあふれていますよね(笑)「ピアニスト」ではへたくそなピアニストが躍起になって練習している様が描写されています(笑)なんと皮肉たっぷりなことでしょうか…。
ちなみに、サン=サーンスの生きている間には「白鳥」以外は出版されませんでした。あまりにふざけすぎている、とサン=サーンス自身も思いお蔵入りにしたのでしょうか…(笑)しかし、作品の評判は上々で、サン=サーンスの死後すぐに全曲出版されました。
『動物の謝肉祭』はユニークで個性あふれる曲ばかりで、思わずクスッとなってしまう場面もあります(笑)とても楽しい曲なので、クラシック初心者の方にもおすすめです!
是非一度聴いてみて下さい!!
プロコフィエフ:ピーターと狼
プロコフィエフが作曲した『ピーターと狼』は、子供のために向けて作曲した交響的物語です。そしてこの作品では、音楽の合間にナレーションが入ります。ナレーターは少年ピーターが主人公の物語を語り、その物語に沿って音楽が流れます。
『ピーターと狼』では、複数の登場人物が設定され、動物が多く含まれています。
- 小鳥
- アヒル
- 猫
- お祖父さん
- 狼
- ピーター
そしてそれぞれの登場人物には特定の楽器のメロディーがあてがわれ、登場とともにそのメロディーが奏でられます。
例えば、小鳥のメロディーはフルートにより演奏され、小鳥が高らかに鳴いているさまが描写されています。そして狼は3本のホルンにより勇猛に表現されます。
「楽器の名前と音が一致しないよ…」という方も大丈夫!初めにナレーターが動物とそれぞれのメロディーを説明してくれるので、誰にでも簡単に理解できます!
あらすじ
少年ピーターは森の牧場にあるお祖父さんの家に住んでいました。ある日ピーターは牧場に出るときに庭の扉を閉め忘れてしまいます。庭にいたアヒルが外へと出てしまい、アヒルと野生の小鳥、そしてピーターのペットである猫が遭遇しひと悶着起こします。
そうしているうちにお祖父さんが現れ、一人で外に出たピーターを叱ります。お祖父さんは狼が出てくることを心配しているのです。お祖父さんはピーターを家に連れ帰り、扉を閉めてしまいます。
すると、お祖父さんの言う通りに狼がやってきてしまいます。そしてアヒルは狼につかまり飲み込まれてしまいます。
アヒルを助け出すだめ、ピーターは動物たちとともに作戦をたてます。その作戦とはどんなものなのでしょうか?そして、アヒルを無事に助け出すことができるのでしょうか?
まとめ
今回は動物をモチーフとしたクラッシク音楽として、サン=サーンス作曲の『動物の謝肉祭』と、プロコフィエフ作曲の『ピーターと狼』を紹介しました!
どちらもとても楽しい曲で、初めて聴く人でも飽きずに聴くことができます!それぞれ違った魅力があるので是非聞き比べてみて下さい!
- 『動物の謝肉祭』…動物を描写した個性豊かなたくさんの曲を楽しめる
- 『ピーターと狼』…ナレーターによる物語とともに作品を楽しめる
クラシック音楽についてもっと知りたい!と思った方はこちらの記事も参考にしてみて下さい。初めてでも聴きやすい曲をたくさん紹介していますよ!