いよいよ夏本番ですね!
夏と言えば海…!!ですが今年はなかなか海水浴には出かけにくいですよね…。
「せっかくの夏なのに残念…」と思っている方に提案があります。海をイメージしたクラシック音楽を聴いて海へ出かけた気分を味わいませんか?
クラシック音楽の中には、海の情景を描写したりイメージして作曲された曲があります。目をつぶって聴いていると、目の前にきれいな海が浮かんでくること間違いなしです!
ということで、今回は海をイメージしたクラシック音楽を紹介したいと思います!
目次
海をイメージしたクラシック音楽3選
海が題材として用いられているクラシック音楽は数多くありますが、この記事では特におすすめな3曲に絞って解説していきたいと思います!
その3曲は次の3つです。
- サン=サーンス:「動物の謝肉祭」より 水族館
- ヴォーン・ウィリアムズ:「海の交響曲」
- ドビュッシー:「海」管弦楽のための3つの交響的素描
では早速1曲ずつその魅力を紹介していきたいと思います。
サン=サーンス:「動物の謝肉祭」より 水族館
サン=サーンスが作曲した「動物の謝肉祭」は複数の小品が集まってできた組曲です。
その1曲1曲には象や亀、カンガルーなど動物の名前が付けられており、クラシックを普段聴かないという方にも親しみやすい作品となっています。そして、その組曲の中に水族館と名付けられた商品があります。「水族館って動物?」と突っ込みたくなるかもしれませんが、それはおいといて…(笑)
水族館の音楽はとても透明感があり、かつ神秘的です。その雰囲気を出すのに一役買っているのがチェレスタという楽器です。チェレスタはピアノのように鍵盤を指で押して演奏する楽器です。音は鉄琴のような透き通った音がします。
とても涼し気な音のする楽器なので、暑い夏に聴くと気分がヒンヤリとリラックスできますよ!
ヴォーン・ウィリアムズ:「海の交響曲」
ヴォーン・ウィリアムズという作曲家は日本ではあまり知られていないかもしれません。イギリス人の作曲家で1872年に生まれました。イギリスの作曲家というと、「惑星」を作曲したホルストが有名ですが、アメリカやヨーロッパではホルストよりヴォーン・ウィリアムズの方が評価が高いようです。イギリスの田園風景を思い起こさせるかのような牧歌的な作風のある作曲家です。
今回紹介する「海の交響曲」はそんなヴォーン・ウィリアムズが初めて作曲した交響曲です。4つの楽章から成り、それぞれに以下のような副題が付けられています。
- 第1楽章「全ての海、全ての船の歌」
- 第2楽章「夜、渚に一人いて」
- 第3楽章「波」
- 第4楽章「探求する人々」
全ての楽章を通して聴くと1時間を超す大作ですが、この作品は交響曲としては珍しく、各楽章を単独で演奏することも許可されています。要するに、1つの楽章だけ取り出して聴いても十分に楽しめるのです。
また、オーケストラに加えて合唱やソプラノ、バリトン歌手も加わります。
この曲が完成するのには実に7年の歳月を要したとか…!日本ではあまり知られざる存在であるヴォーン・ウィリアムズの力作、是非一度聴いてみて下さい!
ドビュッシー:「海」管弦楽のための3つの交響的素描
フランスの有名な作曲家であるドビュッシーも、海をイメージした曲を作っています。その名もずばり「海」。
さすがはドビュッシーというべきか、曲は色彩感にあふれ、海に煌めく朝日の様子や、荒れ狂う海の様が見事に表現されています。
この曲は3つの楽章に分かれており、それぞれに副題が付けられています。
- 第1楽章「海上の夜明けから真昼まで」
- 第2楽章「波の戯れ」
- 第3楽章「風と海の対話」
この曲は日本の有名な絵師、葛飾北斎の浮世絵にインスピレーションを受けて作曲されたという説もあります。「海」の楽譜が初めて出版されたときに、ドビュッシーの希望により表紙に葛飾北斎の「富嶽三十六景」の一つが用いられたというのです。また、ドビュッシーの自室にもその北斎の絵が飾られており、実際に飾ってある自室の写真も残されています。
日本の絵を意識しながら作られたからかどうかは分かりませんが、私の場合、曲を聴いていると海のイメージが頭の中にすんなりと映りこんできます。
まとめ
今回は海をイメージしたクラシック音楽の作品を3曲紹介しました!
- サン=サーンス:「動物の謝肉祭」より 水族館
- ヴォーン・ウィリアムズ:「海の交響曲」
- ドビュッシー:「海」管弦楽のための3つの交響的素描
このほかにも、海をイメージしたクラシック音楽は以下のようなものもあります。
- メンデルスゾーン:演奏会用序曲「静かな海と楽しい航海」
- ラヴェル:「洋上の小舟」
- ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲第5番「海の嵐」
また、海以外のクラシック音楽も楽しみたい!という方はこちらの記事も参考にしてみて下さい!きっと楽しめると思いますよ!