お手紙や仕事のメールの最初に用いられるのが、「時候の挨拶」。
いざ、書こうと思うと…
どんな言葉を選べば良いのか迷ってしまいますよね!
雨模様のどんより気分を吹き飛ばすような美しい日本語で
素敵な手紙を書いていきましょう。
手紙の基本的な書き方や結びの言葉については、
以下のリンクから、5月の記事を参考にしてみてください。
↓↓↓
それでは6月の時候の挨拶について
上旬・中旬・下旬に分けてみていきましょう!
目次
6月上旬に使える時候の挨拶
まずは上旬に使える挨拶をご紹介します。
・初夏の候(しょかのこう)
夏の始まりを感じるような爽やかな天候の日に使いたい挨拶です!
これから楽しい夏のイベントがたくさん待っているような
爽やかな気持ちにさせてくれますよ〜♫
・向暑の候(こうしょのこう)
これからじりじりと暑くなっていく、気温の高まりを感じられる挨拶です。
「あぁ、今年も暑い時期がやってきますねぇ〜」
という気持ちを込めて使ってみましょう!
・万緑の候(ばんりょくのこう)
街を彩る木々が、しっかりと緑色に深まってきましたよ〜という挨拶。
暑さを感じさせず、自然の素晴らしさを伝えられるのが良いですね♪
・薄暑のこう(はくしょのこう)
汗だくにはならないものの、うっすらと汗ばんでしまうような
6月ならではの天候を表す挨拶です。
その年の天候などを考慮して選びたいですね!
【カジュアルな口調の挨拶】
少しカジュアルな表現ができる相手には
以下のような文で手紙を書き始めてみるのもオススメです♫
・爽やかな初夏となりましたが、…
・梅雨がもうそこまでやってきておりますが、…
・今年も衣替えの季節となりましたが、…
ぜひ参考にしてみてください!
6月中旬に使える時候の挨拶
次に、中旬に使える挨拶です!
・芒種の候(ぼうしゅのこう)
種まきの季節がやってきたことを表す挨拶です。
農業に詳しい方や、年配の方への挨拶として送れば
「おっ!なかなか良い言葉を知っているな〜」と
感心してもらえるかもしれませんよ♫
・長雨の候(ながあめのこう)
雨模様が続き、ジメジメした気候になってきたら
この挨拶を使ってみるのも良いでしょう。
文字にすると、雨もなんだか美しく思えてくるのが不思議ですね!
・紫陽花の候(あじさいのこう)
紫色や青色の美しい花を咲かせる梅雨の代名詞「アジサイ」
もちろん時候の挨拶にも使えますよ!
6月の季語にもなっていますので、ぜひ使ってみたい単語です。
・入梅の候(にゅうばいのこう)
梅雨入りが宣言された時期や、雨が多く降る時期に使いやすい挨拶です。
「雨」という単語が使われていないのであまりジメジメした印象を
与えずに使えるのがこの挨拶の素晴らしいところですね♫
【カジュアルな口語調の挨拶】
・入梅とともに梅雨空が続いておりますが、…
・紫陽花が美しい季節となりましたが、…
・雨後の新緑が鮮やかに感じられる頃となりましたが、…
やはり、ひらがなが混ざると少し柔らかく
親しみやすい文章になりますね!
6月下旬に使える時候の挨拶
最後に6月下旬から7月上旬にかけて
使える表現をみていきましょう!
・夏至の候(げしのこう)
一日のなかで明るい時間が増え、夏を感じ始めたら使ってみましょう!
「えっ!こんなに明るいのにもう19時!?」なんてことが
よくありますよね。どこかワクワクしてしまう瞬間です♫
・短夜の候(たんやのこう)
こちらは反対に、夜が短くなったなぁ〜という気持ちを
伝えたいときに使ってみましょう。
昼と夜、どちらに焦点を当てても季節感が出ますね!
・霖雨の候(りんうのこう)
「昨日も雨で、今日も雨、そして明日も雨……」
というセリフを吐いてしまうほど雨が続くときってありますよね。
そんなときに使えるのがこちらの挨拶です!
・梅雨晴れの候(つゆばれのこう)
梅雨が明けて、気持ちいいほどスカッと晴れた様子を表します。
爽やかで明るい気分になるような挨拶ですね♫
【カジュアルな口語調の挨拶】
・梅雨明けが待ち遠しい今日この頃、…
・木々の緑も深みを増し、夏めいてまいりましたが、…
・夏を思わせる暑い日々が続いておりますが、…
このように口語調の挨拶では、自分の気持ちや想いを
よりストレートに表現できるのでぜひ挑戦していただきたいです!
まとめ
6月の時候の挨拶について上旬・中旬・下旬と
分けてご紹介してまいりました!
- 手紙やメールが到着する日の天候に合わせて挨拶を選ぶ
- 季語をうまく盛り込んで、情景を想像しやすい言葉を選ぶ
- 可能であればひらがなを使って自分なりの言葉で挨拶してみる
以上のポイントを意識して文章を作れば、
日本らしさあふれる素晴らしい挨拶になること間違いなしですよ〜♫
同じ意味の言葉でも、漢字のみだと格式高く仕上がりますし、
ひらがなを使うと親しげな印象を与えることができるのが面白いですよね!
様々な挨拶をマスターして、ジメジメした梅雨を乗り切っていきましょう!